生命保険/終身保険とは

検証!生命保険の種類・終身保険とは?(3ページ目)

生命保険の代表格である終身保険。保障が一生涯続くのが特徴です。死亡保障をかねながら、別の目的にも活用できるんです!今回は、終身保険の仕組みを解説していきます。

執筆者:海野 千絵

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終身保険の活用方法

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終身保険は老後資金にも活用できる!?
終身保険は本来、一生涯の死亡保障を準備するためのものです。ですが、必要保障額を全て終身保険でまかなおうとすると保険料負担はとても大きくなってしまいますので、定期保険などと組み合わせて活用するのが良いでしょう。

また、支払う保険料に対して、途中解約した場合の解約返戻金の金額が多いことを利用して、死亡保障をかねながら別の目的にも活用することもできます。そんな方法を少しご紹介します。

◆老後資金の積立
無事に何事もなく老後を迎えることができた場合、終身保険の解約返戻金を老後資金に活用することができます。解約して現金にするだけでなく、解約返戻金を原資にして、本人が年金受け取りすることができる商品がありますので、検討する際に確認してみましょう。

◆学資保険の変わりに
教育資金の積立に学資保険を検討する方も多いようですが、現在の低い予低利率の中では、実は、支払い保険料総額に対し受け取れる満期保険金の金額が少ない、いわば元本割れのような状態になる学資保険がほとんどです。支払い保険料に対し100%以上の満期保険金がある商品がいくつかあるものの、貯蓄としては率の良いものでもありません。(学資保険では親の死亡保障を兼ねているので、その分の保険料が差し引かれる)

そこで、前述の低解約返戻金型終身保険などの保険料払込期間を子供の年齢に合わせて調整すると、学資保険と同じ保険料でも、より高い死亡保障額と、より高い返戻率を確保することができる場合があります。

一生涯の保証は魅力だけど保険料負担が……

必要保障額が大きい若い時期は、子育てなどでお金がかかる時期でもあります。そんな時期に終身保険の高い保険料を負担するのは確かに大変です。しかし、生命保険は健康な人しか加入できませんので、いつ保険に入れない体になるかはわかりません。

一部の保険会社では、定期保険などに加入している人について、その保険金額の範囲内で、健康状態を問わずに、保険期間を延長して終身保険に切り替えることができる場合があります。保険料は切り替える時点の年齢で計算することになりますが、終身保険に加入する権利を将来に先延ばしすることができる制度です。

若いうちは、必要な保障額を掛け捨ての定期保険で準備しながら、子育てが終わり余裕が出てきた頃に、老後に必要な保障額だけを終身保険に切り替える。こんな方法も一つの考え方です。
 


【関連リンク】
(財)生命保険文化センター「終身保険」
死亡保険の基礎知識
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