生命保険の見直し/ライフスタイル別 生命保険見直し事例

シングルの保険見直しの落とし穴(2ページ目)

「独身は生命保険よりも医療の保障に重点をおきましょう」独身の方の間にはこんな常識をもっている人が多いのではないでしょうか? 果たして本当に、独身は死亡保障より、医療の保障が必要なのでしょうか?

長島 良介

長島 良介

生命保険 ガイド

生命保険コンサルタント。企業から個人まで相続、事業承継、個人のライフプラン立案の専門家であるファイナンシャルプランナーが生命保険の細かい仕組みから周辺知識を踏まえた活用方法までわかりやすくお伝えします。

プロフィール詳細執筆記事一覧

誰が払うのか?

長期入院を要する重い病気は、がんなどをはじめとして、昔から財産がなくなるといわれています。私の友人にも、親のがんの治療に1000万円以上も掛かったという人もいます。

たしかに、子供のいる人や親を養っている人と異なり、独身の人の収入に頼って生きている人はいないかもしれません。

しかし、身を案じ看病してくれる親、兄弟、親戚がいれば、誰もが最高の治療をと考えるのではないでしょうか?

そして、ここで掛かってくる最高の医療に対する費用は誰が負担するのでしょう?
4桁にもなるかもしれない治療費が必要になったとき、貯蓄の無い独身者は誰かを当てにしなくてはいけません。

独身であろうと無かろうと、身の回りの親しい人、親戚に金銭的にも精神的にも、迷惑をかけないで済む人はいないのです。

医療保険は実は保険金が少ない

入院時の支出をカバーする医療保険。誰もが知っていると思いますが、もらえるお金は実はたいしたことはありません。振り返ってみてください。医療保険金をたくさん貰った経験のある人は、ほとんどが若いころ勧められるがまま高額の保険に加入し入院の特約もたくさんついていた、自分は分かっていなかったけどたくさん保険料を支払っていた。そんな人ばかりではないでしょうか? たくさん貰えるということは、たくさんはらっていたに違いないのです。

様々なホームページを見れば分かると思います。現在主流の終身医療保険は、1日あたりの給付金×入院限度日数を計算してみれば最大で幾ら受け取れるかが分かります。

最大受取り保険金額が100万円にも満たない医療保険に加入している人がほとんどでしょう。

本当に必要なのは?

いかがですか? 私は決して医療保険がいらないといっているのではありません。医療保険も当然のごとく役に立つ可能性もあります。

しかし、独身者は死亡保障が要らない、医療保険で十分というのは本当に大丈夫なのか? ぜひこの機会に考えてみてください。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品や投資行動を推奨するものではありません。
投資や資産運用に関する最終的なご判断はご自身の責任において行ってください。
掲載情報の正確性・完全性については十分に配慮しておりますが、その内容を保証するものではなく、これに基づく損失・損害などについて当社は一切の責任負いません。
最新の情報や詳細については、必ず各金融機関やサービス提供者の公式情報をご確認ください。

あわせて読みたい

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます