生命保険/生命保険とは:主な種類と特徴

個人年金保険のメリット・デメリット(3ページ目)

個人年金保険は、民間の保険会社で取り扱っている金融商品。ローリターンながら貯蓄性があり、老後資金を作る一つの方法です。ただし、向く人と向かない人がいるのも事実。個人年金保険のメリットとデメリットとは?

長島 良介

執筆者:長島 良介

生命保険ガイド

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個人年金保険の受け取り方

個人年金保険の年金を受け取る方法はいくつかあります。確定年金、終身年金とも呼ばれています。

●確定年金について
確定年金は、受け取る年金の年数がきまっています。例えば、毎年100万円を10年間受け取るなどです。20年や30年という設定も可能ですが、確実に支払った分を生きているうちに受け取りたいという人には、確定年金が向いています。というのも、年金は被保険者(年金を受け取る人)が亡くなった場合、そこで終了してしまうからです。

●終身型について
公的年金(厚生年金や国民年金、共済年金等)は、受給者(年金を受け取る人)が亡くなるまで支払われます。個人年金保険にも同じように亡くなるまで受け取ることのできるタイプがあります。これを終身年金といいます。

長生きすればするほど、たくさん受け取れますが、早く亡くなると、せっかく支払った保険料を全て受け取ることができません。自分が長生きすると考えている人には非常に向いています。

年金保険料控除を活用しよう!

1年間に支払う個人年金保険料の一部を、控除額として所得額から差し引くことができます。これにより所得税と住民税を軽減することができます。

例えば、年間8万円以上の個人年金保険料を支払った場合、所得税では4万円、住民税では2万8000円の所得控除を受けることができます(平成24年1月1日以降の契約の場合)。

この控除の枠を活用すると、その人の所得額にもよりますが、8万円の保険料を毎年払い続けた場合、所得税率を考えて利回りに置き換えると、大きな効果があるといえます。

個人年金保険と同じように使える金融商品とは?

「保険料が銀行引き落とし」「貯まったお金を年金の形で受け取ることができる」金融商品が、実はもう1つあります。それは終身保険です。

終身保険は支払った保険料を上回る解約払戻金を受け取ることができますが、その解約払戻金を年金として受け取ることもできるのです。

終身保険には個人年金保険と異なり、大きな死亡保障も付いています。前述の個人年金保険が向いている人にとっては、検討の余地があるでしょう。

※終身保険は年金保険料控除の対象ではありません。
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