終身保険は強制的な積立
退職金の代わりになるような資金を自分で作る良い方法が無いか?そこでご案内するのが終身保険です。終身保険は実はかなり強制的な積立の要素を持っています。以下にその理由を挙げてみましょう。・毎月口座から掛け金(積立金)が引き落とされる。
「余ったら、積立てる」では、少し意志が弱いとまったく貯まりません。給料ダウンがあったら、とたんに積立がストップしてしまいます。
まずは確実に積立てていくためには無理の無い範囲で、収入に関わらずまず先に積立分を収入から分けなければいけません。給与が振り込まれた直後に引き落とされるので積立漏れがなくなります。
また、終身保険は生命保険ですから、一度でも保険料を払わなければ契約自体が失効してしまうので、保険会社から保険料の未払い分の請求があります。「積立忘れ」は考えられません。
・保険料の払い込み満了前に解約すると元本割れする。
終身保険も保険には変わりません。保険会社が事務手数料などを集めた保険料の中に含ませている限り、短期間で解約してしまうと元本を割り込んでしまいます。解約に心理的なブレーキが掛かります。したがって、加入するからには、保険料の払い込みが終了するまでは解約しないことを前提にする必要があります。
「取り崩さない」と決めることです。
・死亡保障として利用することが最もリターン(受け取り)を大きくするために、必要に迫られるまでは解約しないことがメリットであることが明白
終身保険は、保険料支払いが満了すると、元本以上の解約返戻金を受け取ることができます。しかし、解約するよりも本来の死亡保障として利用することが、遺族にとっては大きなリターン(受け取り)となります。保険金として受け取ることが一番の得とといことになります。
必要に差し迫った場合は別ですが、ある程度余裕がある段階で終身保険を取り崩すことはデメリットとなります。ここでも取り崩しにくい要素を持っています。
若いうちは大きな死亡保障。老後は大きな生活資金
終身保険が長期の積立に向いている理由がもう一つあります。
一般的に生命保険は若く子供が小さいうちは高額な保障が必要です。しかし生活資金はストックがなくても働いて稼ぐことができます。(あくまで平均的には)
反対に老後の保障は少なくても良いですが、働いて稼ぐことが難しくなるため、生活資金のストックが必要となります。
ニーズが逆転します。
そこで若いころは保障として解約など考えずに、保険料を支払います。そして保険料の支払いを終えたとき、生活資金に充当可能な資金つくりの方法として利用するという考え方ができます。
ローンを使って家を買い、ローンが払い終わったら売却して現金化しても良いし、新しい住まいを購入することもできる。終身保険は住まいと似ているかもしれません。
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