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日本中の注目の的、プロ野球球団はどちらになる? どうなる?楽天対ライブドア(2ページ目)

プロ野球球団にどちらが決定されるのか?今やもっとも注目されている話題です。両社の決算書から、どちらが選ばれるのか予想してみました。

執筆者:天野 隆

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1.儲かっているかどうかを示す経営安全率(経常利益÷限界利益)は楽天さん36%、ライブドアさん9%で楽天さんに分が良いです。この率はこの%売上が減少すると損益がトントンになると言うものです。大きいと良い数字です。尚堀江さんが言われる「楽天さんは2期連続赤字ですよね」と言うのは経常利益ではなく特別損益も加味したものであり、通常は経常利益で判断します。楽天さんの特別損失は、6期は営業権の償却と投資有価証券の評価損、7期は合併による子会社株償却損であります。

お札
両社とも投資金額が大きい
2.資金繰りが良いかどうかを表わす自由資金比率(フリーキャッシュフロー÷剰余金増加額)はどちらもフリーキャッシュフローがマイナスなので要改善で引き分けです。両社とも投資金額が大きく、営業で稼ぐキャッシュフローではまかないきれず、増資による資金調達に頼っています。フリーキャッシュフローが通期でプラスな事が資金繰りが良いと言えます。

3.つぶれないかどうかの比率、自己資本比率(自己資本÷総資本)は楽天さん80%、ライブドアさん75%でどちらも高いです。40%以上がつぶれない率ですのでどちらも素晴らしい企業です。しかし、どちらも儲かって利益を残したのではなく増資で自己資本を増やしてきた企業なので少し注意を要します。

4.以上から大胆な私見を述べさせていただきます。もちろん日本プロ野球組織は決算書からだけの判断で決めるわけではない事は当然の事であります。ここでは皆さんに分かりにくい決算書の分析から述べさせていただきます。


5.経営安全率の違いから、少しの差でありますが、楽天さんが好ましいと思われます。プロ野球パリーグは赤字と言われています。という事はその他の事業でこの赤字を埋め合わせることが出来る事が大切と思われます。36%余裕がある楽天さんに軍配を上げたいと思います。

6.但し、サッカーのセリエAのラティオ、ローマが陥った公開企業で潤沢な資金で有名選手を獲得したが、収益力が疑問だったためその後は資金繰りがきつくなった事例もあるようです。

7.どちらの会社が選ばれるか分かりませんが、素晴らしい経営者の下で、継続的に人気球団になっていただく事を切に祈りたいと思います。

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尚ここで使った分かりにくい言葉は
解説書
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