死亡保障の保険を考える場合、備える目的や希望するタイプによって選択する商品が異なります。
万一時に残された家族の生活費を確保したい……
遺族の生活費は毎月数十万円必要になってきます。遺族年金や遺族退職金を差引いたとしても高額になるため、小さな保険料で大きな保障を手に入れられる定期保険(特に収入保障保険や逓減定期保険)が向いています。
自分の葬式代くらいは確保しておきたい……せめて自分の葬式代くらいは備えておきたいなら、終身保険を選んでおくと良いです。何故なら死の時期は選べないからです。
相続に備えたい……葬式代と同様の理由で終身保険がベストと言えます。生命保険は相続において、非課税枠活用、分割対策、納税資金確保等にとても有効です。
小さな保険料で大きな保障を手に入れたい……死亡保障の保険には定期保険と終身保険がありますが、同じ保障額でも2つの保険料は大きく違います。当面の保険料を極力抑えて大きな保障を手に入れたい場合は、定期保険が向いています。
掛け捨てはイヤだ……保険商品の仕組み上、終身保険か保障期間がかなり長い定期保険を選ぶと良く、さらに保険料を支払う期間を短く設定すると、貯蓄性が高まります。
株や債券で運用して保障額を増やしたい……変額保険では、支払った保険料の一部を株や債券で運用する事ができ、運用結果が良いと死亡保障額が増額します。
外貨を利用して保障額を増やしたい……ドル建ての保険商品を日本国内でも加入できるようになってきています。予定利率の違いから保険料が割安な場合があります。また、保険金受取り時の為替が保険料支払い時よりも円安であれば、為替差益もプラスされ、死亡保障の増額が期待できます。