為替手数料が下がると一転プラスに!
さて、一方の外貨建てMMF(money market fund)は、格付けの高い短期金融商品などで運用されている外貨建ての投資信託です。こちらも外貨預金と同じく為替リスクがあるものの、外貨投資の入門商品として人気の高い商品です。外貨建てMMFは外貨預金に比べると、外貨ベースの元本保証は無いけれど、普通預金のようにいつでも出し入れができ、かつ定期預金のように利回りが高いなどのメリットがあります。為替手数料に関しても、1ドルにつき片道1円程度かかる外貨預金に比べておよそ半分の50銭というのが一般的です。先程と同じように計算してみると、為替手数料が半分の10,800円になるので、
16,000円?10,800円=5,920円
マイナスから一転、5,920円のプラスとなりました。やっぱり為替手数料の差は大きいようですね!
<大手証券会社で取り扱われている米ドル建てMMFの利回りと為替手数料>
2005/8/14日本経済新聞 平均実績分配額、年換算利回り
外貨投資でもネット証券が格安
なるほど、為替手数料で比べるなら外貨建てMMFがお得の模様!でも、もっとローコストで便利な外貨投資はないかな?という人に朗報です!株取引などで手数料の安さが有名なネット証券では、実は為替手数料だって格安なのです。ネット証券の一般的な為替手数料は、米ドルでなんと1ドルにつき25銭。ということは、先程の計算式で、為替手数料が外貨預金の4分の1の5.040円になり
16,000円?5,040円=10,960円
なんとも嬉しいことに10,960円のプラス!という結果です。
また、ネット専業銀行大手ソニー銀行でも、外貨預金と外貨建てMMFの両方を取り扱っていて、為替手数料はネット証券に並ぶ1米ドルにつき25銭。しかも定期的に、為替手数料を大幅に優遇してくれるキャンペーンも行っているので、ぜひチェックしてみて!
<主なネット証券で取り扱われている米ドル建てMMFの利回りと為替手数料>
2005/8/14日本経済新聞 平均実績分配額、年換算利回り
コストDOWN↓で収益UP↑
さて、今回為替手数料で2つの外貨投資商品を比べてみた結果、どうやら外貨建てMMFに軍配があがりそうです。しかもネット系の銀行や証券会社は大健闘!手数料などのコストを下げることで、収益UPが見込めることが分かりました。また為替手数料は、外貨預金と外貨建てMMFのように商品ごとに、同じ商品であっても取り扱う金融機関ごとに差がある点も覚えておきたいポイントです。【関連リンク】
ソニー銀行の外貨預金(All Aboutシングルライフのマネープラン)
外貨預金と外貨MMF(All Aboutマネープラン入門)