恋するフランス語

掲載日: 2006年 02月 01日

フランス発!秘めたる想いはこう伝える。

古くは和歌、現代では携帯メール。秘めたる想いを伝える手段は変われど、相手を思う恋心は時間や場所を超えても変わるものではありません。熱烈な書簡集で有名な「アベラールとエロイーズ」の例を挙げるまでもなく、フランスといえば恋愛の国。まずはカード派のあなたのために、Yahoo! FranceのCarte de voeuxのページで使われている表現を参考に、フランス語での愛の告白パターンを探ってみましょう。

鈍感な彼でも大丈夫!古典的かつストレートに愛を表現

coeur
バレンタインメッセージには欠かせないハートマーク
フランス語で「愛しています」というのは、Je t'aime.(ジュテム)。日本でもボンジュール・メルシーに次いで有名なフランス語ではないでしょうか。

「私」を意味するJe、直接目的語のte「君を」、そして「愛する」という意味のaimerが活用され組み合わされることで、I love youの意味になります。最もシンプルに愛を告白するなら、これでOK。フランス語カードの中でも、頻繁にお見受けする表現です。

もう少し愛を強調したいなら、Je t'aime du fond de mon cœur... (心から愛しています)といきましょう。fond (フォン)は「奥」あるいは「底」という意味の単語です。また、cœur(クール)は「心臓」や「心」を意味します。ハートマークもこの単語ですので覚えておきましょう。mon(モン)は、英語のmyにあたる所有代名詞で、男性名詞、母音の前でこの形になります。

また、penser à(パンセ ア/〜のことを考える)というのを使って、Je pense à toi... (あなたのことを想っています)という表現も人気です。

「あなたがいないと生きて行けない」という方は dur (デュール/辛い)という形容詞を使って、C'est dur sans toi.(あなたがいないと辛いわ)というのはいかがでしょうか?

sans(サン)は英語のwithoutと同じような使い方をする「〜なしで」という意味を表す前置詞です。先ほどのpenser àの「à」も前置詞ですが、このような前置詞の後ろでは、「君」を意味するのにフランス語ではtoi(トワ)を使います。

ハートマークをフル活用!アイデア告白パターン

真っ赤に輝くハートマーク。これだけでも愛を伝えるには充分という気がしますが、その横にこんなメッセージがあると、思わずウマイ!と唸ってしまいます。

Mon cœur ne bat que pour toi ! 
(私の心臓は、あなたのためだけに動いています。)

ne … que 〜(ヌ…ク〜)は「〜しか…しない」というフランス語の否定を表す表現です。ここでは、battre(バトル/打つ)という動詞が活用し、 batとなっています。直訳すれば「私の心臓はあなたのためにしか動かない」という意味。pour(プール/〜のための)も前置詞ですから、やはりtoiが使われています。

また、両手を大きく広げたハートの絵とともに、Je t'aime fort comme ça ! (こんなにも愛してるわ)と記されたカードもありましたが、これなんかもなかなかウィットに富んでいる表現ですね。ここで使われている fort(フォール)は「強く」を意味する副詞。

comme ça(コム サ)というのは「これくらい」という程度を表す表現で、普通はジェスチャーと一緒に使います。例えば、お店で量り売りのチョコレートなどを買いたいときに、comme çaといいながら、ほしい分量を手であらわしましょう。旅行会話でとても役立つ表現ですので要暗記ですよ。

ネット好きな彼には、こう攻める!

インターネットで知り合った、あるいはメル友である彼への告白を考えているあなたは、このような表現で想いの深さをアピールするのもいいでしょう。

Mon amour pour toi est plus vaste qu'internet.
(私のあなたへの愛はインターネットより大きいわ)

amour(アムール)は「愛」を意味する名詞。 vaste(ヴァスト)は「広大な」という意味の形容詞。フランス語の優等比較は、 plus que(プリュ ク)で形容詞をはさみます。

さらに、URLアドレスに告白させるというなかなかオシャレな技も人気のようです。カードに添えられた www. Je t'aime.Net というメッセージには、先にみたJe t'aimeが隠れておりますが、照れ屋のあなたには、これまでのメッセージをwww.あるいはhttp://の後に続けて書いてみるのはいかがでしょうか?ただし、メッセージに気付かず、該当ページがないと文句を言うような鈍感な男性には不向きですのでご注意を。

やはりプロにはかなわない?文才のない方は、文豪の名文を拝借しよう!

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愛に関する言葉もたくさん見つかる『Le petit prince』
愛について書かれた文章は、フランス文学の中には嫌というほどあふれておりますので、辞書をひきながらお好きなフレーズを、例えばこんなページで探してみてはいかがでしょうか?またこちらのページでは、「愛」や「結婚」に関する 123もの引用をみることができます。

ただし、フランス文学の愛に関する名言の中には「永遠の恋愛」否定系、「失恋」嘆き系、ただの「エロチック」系、さらに「結婚」となると罵詈雑言系?がひしめいております(だからこそおもしろい!?)ので、選択にはお気をつけください。

とりあえず、無難なところで、『星の王子様』で大人気のAntoine DE SAINT-EXUPÉRY (サンテクジュペリ)のこんな文章をご紹介しましょう。

Aimer, ce n'est pas se regarder l'un l'autre, c'est regarder ensemble dans la même direction.
「愛するというのは互いに見つめあうことではなく、一緒に同じ方向を見ることである。」

この文章には動詞の不定法(元の形)が3つでてきていますので、確認しておきましょう。まずは、最初にみた「愛する」という意味のaimer、そして、「見る」を意味する regarder(ルガルデ)、さらに、このregardrに se(ス)という再帰代名詞がくっついた形の se regarder(ス ルガルデ)。ここでは、このseが相互的な用法を表しますから、「お互いに〜する」つまり、「互いに見つめあう」という訳になります。

このフレーズ、「見つめあうこと」を重視するであろうカルメン系の女性には向きませんが、そろそろ結婚へ踏み出したい大和撫子にはピッタリかもしれませんね。

次のページでは、愛される恋文の書き方を伝授します。

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