ガーデニング・園芸/ガーデニングの始め方

Vol.2お手軽植物で一鉢から始めよう!(2ページ目)

Vol.1では暮らしに合ったガーデニング、準備したい道具、そして「土」について学びました。Vol.2の今回は、いよいよ「はじめの一鉢」。ビギナー向けの植物やその選び方などついてご紹介します!

畠山 潤子

執筆者:畠山 潤子

ガーデニングガイド

サボテン

ミニサボテン
ミニサボテンなら場所も取らない
サボテンは、乾燥に強いことで知られる植物です。「毎日お水をあげなくても大丈夫」どころか、水やりは1~2週間に一度くらい鉢土がすっかり乾いてからでOK。これなら、ちょっとズボラさんでも育てられるはずです。むしろ「毎日お水をあげたい」コマメさんでは、根腐れを起こす可能性あり?! 植え込みには、根腐れ防止剤を混ぜ込んであげましょう。ガイド記事【10分でできるサボテン寄せ植え】に植え込み例がありますので、ご参照ください。
また日常の管理は楽なサボテンですが、花を咲かせたり、繁殖や接ぎ木には品種によってコツがあり、なかなか奥の深い植物です。

多肉植物
カランコエや花月(金のなる木)も多肉の仲間

多肉植物

こちらもサボテン同様に、乾燥に強い植物です。あのプクプクとした植物体に水分を蓄えているので、水やりは鉢土がすっかり乾いてから、あるいはプクプクの葉に皺が寄ってきたのを目安にたっぷりと与えればOKです。
たくさんの品種があり姿形も様々で、多肉植物だけでバリエーション豊かな寄せ植えを作ることができます。切り取った葉を土の上に転がしておくだけで発根する、そんな生命力の強さにも驚かされるでしょう。
* 関連リンク *
【キュート! 多肉の寄せ植えとタブロー】
【スイーツだけじゃない!バレンタインギフト】
【こんなものが?変身!多肉のハンギング】
【サボテン・多肉植物】

エアープランツ

ガイド記事【クリーンに楽しむ、インドアグリーン】でもご紹介した通り、エアープランツは土に根を張らずに空気中の水分を葉や茎から吸収して育つ植物です。
普段は霧吹きで水分を与える程度ですし、鉢いらずなのも魅力的ではないでしょうか。

観葉植物

ポトス
ポトスは丈夫で育てやすい優等生!
ガーデニングがブームになる以前から、室内園芸として親しまれてきたのが観葉植物です。品種も多種多様ですから、もちろん中には気難しい植物もあります。
そんな観葉植物の中でも特にビギナーにお勧めのものというと、ポトスが挙げられるでしょう。ポトスは耐陰性に優れ、また乾燥にも強く、インドアガーデニングにピッタリの植物なのです。切った枝を水の入った花瓶に差しておくだけで発根するので、殖やすのも簡単。飾り方もインテリアに合わせてヘゴ仕立てにしたり、鉢からこんもりと枝を垂らしても良いですね。また前述のように容易に発根するので、仕立て直しも簡単と、ビギナーにとって嬉しい植物なのです。

そしてもう一つ、ヘデラ(アイビー)もビギナー向けの植物としてオススメです。 ヘデラは耐陰性だけでなく耐寒性にも優れているので、戸外でも冬越し可能なのですが、様々な斑入りの葉が楽しめるためインドアグリーンとしても人気があります。こちらもポトスと同様、容易に発根しますから、株を殖やしておいて後で寄せ植えやハンギングに使うという手もあります。様々な葉形に葉色、斑の入り方もいろいろあるので、コレクションしてみるのも面白いですね。
* 関連リンク *
【観葉植物を楽しむ】
【観葉植物】

株の選び方

株の選び方
ヒョロヒョロした株よりも、ズングリがっしりがポイント
前項ではいますぐ始められるビギナー向けの植物として、主にインドア系の植物たちをご紹介しました。では実際にショップで植物を購入する際、どんな点に注意して選べば良いのでしょう。
そのポイントは……
【虫がついていないこと】
害虫の卵など、葉裏に隠れていることもあるので要チェック!また観葉植物では、カイガラムシに要注意。
【病気になっていないこと】
葉が黒ずんで萎れていたり、同じ品種の他の株には見られない斑点がついているのは病気の可能性大。
【ヒョロヒョロよりもズングリがっしりを】
葉と葉の間、節間がヒョロヒョロと間延びしている状態を徒長といいます。これは、日照など生育条件が良くなかった証拠。節間が詰まって茎の太い、ズングリがっしり型の株を選びましょう。
【ちゃんと根が張っていること】
株元の茎をさわってみてクラクラするのは、根がちゃんと張っていない状態です。
また鉢底から根がはみ出しているものは、根が回っていて根詰まりを起こしている可能性があります。
【葉色の良いものを】
葉色が良いということは、良く日に当たり、栄養状態も良いということです。
同じ品種の株が複数並んでいる場合は、その中から上記の条件を満たし、なおかつできるだけ葉色の鮮やかなものを選びましょう。

今回はビギナーのはじめの一鉢に向く植物についてご紹介しましたが、植物は生き物ですから育てるうえでもそれぞれ相性みたいなものがあって、栽培方法は大差ないのに上手くいくものと何度やっても失敗するものがあったりします。こういうことは付き合ってみなくてはわからないことですから、最初からあれこれ考えて「難しそう」と尻込みすることなく、どんどんチャレンジしてみてください。

次回ビギナーズレッスン【Vol.3植物栽培の基本、種まきに挑戦!】では、種まきから間引き、定植についてにお話します。お楽しみに!
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