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俳優生活20周年! 映画『罪と悪』主演の高良健吾が「絶対に演じたい」「手放したくない」役とは(3ページ目)

映画『罪と悪』の主演・高良健吾さんにインタビュー。少年時代の悲劇を抱えて大人になった男を演じた高良さんに、映画の裏側に加えて俳優業についてお話を聞きました。

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド

ロケ撮影が大好き、とことん芝居に集中できる

罪と悪

再会した晃(大東駿介・左)と朔(石田卓也・右) (C)2023「罪と悪」製作委員会 PG12

――撮影はいかがでしたか? 
 
高良
:3週間、監督の故郷・福井県で撮影しました。僕はロケ撮影が大好きなので、素晴らしい環境のおかげで集中することができました。
 
――ロケの方が集中できるんですね。
 
高良
:ロケ撮影だと、自分の家に帰らなくていいというのが最高ですね。撮影から戻ると部屋はきれいにクリーニングされているし、ベッドはフカフカ。部屋の後片付けなどもやらなくていい(笑)。僕は自分の部屋も好きですが、撮影のときはできるだけ集中したいので、ロケ撮影はありがたいです。
 
あと、この映画はキャストもスタッフも同じホテルでした。みんなで朝集まって出発し、みんな一緒に同じ場所に帰るという環境も僕は好きでした。
 

ロケ地の協力者が映画に出演!

――福井のみなさんの協力もあったそうですね。
 
高良
:地元の方が撮影にすごく協力してくださいました。あの手厚いサポートの中で撮影できたことも良かったですね。
 
――どういうサポートがあったのでしょうか?
 
高良
:まず、春の部下を演じた方の多くは福井の方たちなんです。
罪と悪

(C)2023「罪と悪」製作委員会 PG12

――そうなんですか! 俳優さんたちかと思いました。
 
高良
:オラついていないところが本物らしかったですよね。睨みをきかせてオラつくという芝居は多いけれど、現実ではあんなにオラオラしていないと思うし、普通に周囲に溶け込んでいるのではないかと。実はその方が怖かったりすると思います。
 
――なるほど。
 
高良
:春も表向きはお店に立って笑顔で「いらっしゃいませ」と仕事をすることもありますが、裏では悪いこともやっている……。そのギャップが怖い。この映画はそんなリアルな怖さを表現しています。

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