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AmazonのFireタブレットはどんなもの? おすすめ機種や便利な使い方を分かりやすく解説

AmazonのFireタブレットはどのようなもので、どのような使い方ができるのでしょうか。魅力的な価格で気になるけど、タブレットであること以外はよく知らない人に向けて分かりやすく解説します。

傍島 康雄

執筆者:傍島 康雄

タブレットPCガイド

Amazonのセールではお買い得な商品が多々ありますが、毎回といっていいほど見かけるのがFireタブレットです。魅力的な価格で気になるけど、タブレットであること以外はよく知らない、というもいるのではないでしょうか。

AmazonのFireタブレットがどのようなもので、どのような使い方が向くか、おすすめの機種情報もあわせて紹介します。
 

Fireタブレットの3つの魅力

Fireタブレットは、Amazonが開発・販売するタブレット端末です。主に以下3つの魅力があります。

1. 豊富なバリエーションと手を出しやすい価格設定。セールを狙えばさらに安く購入できます。

2. Amazonが販売するので、買いやすく一定の保証体制が揃っている安心感があります。

3. スマートディスプレイ「Echo Show」としても使える点です。Alexaを使っているならば手放せない存在になります。
 

Fireタブレットのバリエーション

Fireタブレットのバリエーションと価格、特徴を見ていきましょう(価格は2023年3月末時点のもの)。
  • Fire 7:8980円
  • Fire HD 8:1万3980円
  • Fire HD 8 Plus:1万5980円
  • Fire HD 10:1万9980円
  • Fire HD 10 Plus:2万2980円
  • Fire HD 10 エッセンシャルセット:2万9980円
各端末の数字はディスプレイサイズを示しており、7~10インチまでラインナップしています。シリーズのバリエーションは6種類ありますが、平たく言えばS、M、Lサイズです。モデル名にPlusが付くものは、ベースモデルよりRAMが1G増加されており、ワイヤレス充電に対応します。

価格は、エントリー機のFire 7が8980円から。ハイエンドのFire HD 10エッセンシャルセットが2万9980円からとなっています。

■Fire 7
サイズが181×118×9ミリ、重さは282グラム。Fireシリーズの中では、最小&最軽量の端末です。スペックは、CPUが2.0GHz 4コア、RAMが2GBでストレージは16GB、7インチディスプレイの解像度は1024×600、スピーカーはモノラルです。

現在のタブレットに求められる最低限のスペックはクリアしており、シリーズの中ではエントリーモデルに位置付けられます。
Fire7

Fire 7。シリーズの中では最小&最軽量


■Fire HD 8/Fire HD 8 Plus
サイズが201.9×137.3×9.6ミリ、重さは337グラムまたは342グラム。スペックは、CPUが2.0GHz 6コア、RAMが2GBまたは3GB、ストレージは32GB/64GBから選択、8インチディスプレイの解像度は1280 ×800、スピーカーはDolby Atmosデュアルスピーカーです。

先ほどのFire 7、そして後ほど取り上げるFire HD 10との中間に位置します。Fire 7と比較するとディスプレイが大型化され、CPU、RAM、ディスプレイが強化された端末です。ディスプレイはHD解像度ですが、スピーカーはデュアルでDolby Atmos対応なので動画や音楽も楽しめます。
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Fire HD 8。手に馴染むサイズ感が特徴


■Fire HD 10/Fire HD 10 Plus
サイズは247×166×9.2ミリ、重さは465グラムまたは468グラム。シリーズ中では最も大きい端末です。スペックは、CPUが2.0GHz 8コア、RAMが3GBまたは4GB、ストレージが32GBまたは64GBから選択、10インチディスプレイの解像度は1980×1200、スピーカーはDolby Atmos対応のデュアルスピーカーです。

ディスプレイ解像度はフルHDなので、Prime Videoの動画は高精細な画質で楽しめます。スピーカーもDolby Atmos対応。Fireタブレットのスピーカーは、同価格帯のそれと比較すると頭1つ抜けて音質が良い印象です。
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Fire HD 10。シリーズの中では最も大きな画面を持つ

 

Fireタブレットを選ぶ理由

次に、Fireタブレットを選ぶ理由をご紹介します。

1つは、購入しやすい価格帯。平たく言えば「安い」ことです。エントリーモデルのFire 7は8980円で購入できます。

もう1つ、中国メーカーが同価格帯のAndroidタブレットを販売していますが、これらとの違いはサポート体制です。中国メーカーのタブレットは発売以降アップデートされないものが多く、アップデートしたければ買い替えが必要となります。その点Fireタブレットは、4年間のセキュリティアップデートを保証されているので長く安心して使えます。

また、Amazonアカウントをセットアップ済みで出荷するオプションが選べるので、Amazonのサービス(Amazonプライム・ビデオやAmazon Musicなど)は、初期セットアップなく買ったその日から使えるのもメリットのひとつです。
 

FireタブレットならではのShowモード

Fireタブレットを選ぶ1番の理由が「Showモード」の存在です。Showモードとは、Fire HD 8 Plus/Fire HD 10 Plusをワイヤレス充電スタンドと組み合わせて使うことで、Fireタブレットの充電中にディスプレイ付きのスマートスピーカーとして使える機能のことです。
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ワイヤレス充電スタンドに置いた様子。ShowモードでEcho Showのように使える

Showモードを使うために特別な操作や準備の必要もなく、端末を横向きにして充電スタンドに置くだけです。このモード中は、Echo Showと同じように使えるのでハンズフリーでAlexaが使えます。

1台で2つの役割を持つ機器は、往々にしてそれぞれが中途半端にしか機能しないことがあります。しかし、Showモードは端末充電中で、タブレットを使っていない時に機能するので、うまく住み分けがされており、分かりやすく使い分けができます。Showモードの機能もEcho Showと遜色ないので、Echo ShowではできてShowモードではできないといったこともありません。

ワイヤレス充電スタンドは、単体販売もありますが端末とのセット購入がお得です。Fire HD 8 Plusが1万9980円、Fire HD 10 Plusが2万6980円ですので、予算が許し、Alexa対応のスマート家電があるならばぜひとも購入を検討してください。
 

アプリの入手先はFireタブレット独自

最後、アプリにも触れておきます。Fireタブレットは、Amazonプライム・ビデオやAmazon MusicなどAmazonサービスを使う分には何の不満も感じません。しかしGoogleのサービス、例えばYouTubeを観ようとすると不便な思いをします。

Fireタブレットでは、Google Playストアが使えません。アプリはAmazonのアプリストアからダウンロードする仕組みですが、このストアにはYouTubeアプリが公開されていないので、Fireタブレットにアプリをインストールできません。

YouTubeはWebブラウザでも楽しめるではないか、と思うかもしれませんが、WebブラウザもGoogle ChromeがAmazonのアプリストアに公開されていないのでインストールできません。Firefoxなど他のWebブラウザも公開されていないので、主だったWebブラウザが使えないのです。

では、どんなブラウザを使うといえば、Amazonが開発している「Silk」という名前のWebブラウザです。これはGoogle Chromeのオープンソース版「Chromium」がベースになっているもので、性能が低いわけではありませんが、Google Chromeとの同期などはできません。

繰り返しになりますが、アプリはAmazonアプリストアから入手する必要があります。特にGoogle関連のアプリとWebブラウザに関しては、制約を受けるので注意が必要です。
 

Amazon経済圏向けのタブレット

Fireタブレットは、Amazonのサービスを使うための専用端末と割り切れれば、よくできた使い勝手の良いタブレットといえるでしょう。Showモードのように、Fireタブレットならではの使い方ができます。しかし、Googleのサービスを主に使いたいと考えている場合は、使えないことはありませんが不自由な思いをするので、Fireタブレットはおすすめできません。

日頃からAmazonでよく買い物をして、動画はAmazonプライム・ビデオ、音楽はAmazon Music、読書はKindleという人には、間違いのないタブレットです。1台検討してみてはいかがでしょうか。    
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