定年・退職のお金/退職金の運用方法

約75%が外貨運用に興味!その理由は?

日本銀行がマイナス金利政策を導入してから、日本円の金融商品はさらに金利が低下し、外貨に目を向けた方がいいかも…と考えている人もいるでしょう。そんな意識がアンケートで明らかになりました。そのアンケート結果から見えることとは?

執筆者:小川 千尋

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約半数の人が日本円だけの運用に不安を持っている

もはや、日本円だけの運用ではお金は増やせない!

もはや、日本円だけの運用ではお金は増やせない!

前文で紹介したアンケートは、2016年5月、メットライフ生命が実施した「円マイナス金利下での資産運用に関する消費者意識調査(全国の20代~50代の資産運用に興味を持っている男女約700人が回答)です。

この調査によると――。「円だけで資産を持つことで、安心が得られると考えていますか?」の質問に、「あまり思わない(47.1%)」、「全くそう思わない(9.5%)」と答えた人が56.6%。約半数の人が円だけの資産運用では不安と思っていることがわかりました。これだけ低金利では、円の資産(預貯金)しか持たないのは、減らないだけで増やすことは期待できませんから。

また、「外貨建の資産運用に対して興味がありますか?」の質問には、「とても興味がある(15.3%)」、「やや興味がある(59.9%)」と、興味があると答えた人は75.2%でした。多くの人が、金利の高い外貨に目を向けた方がいいと考えているということですね。

外貨運用に興味があっても実際に運用している人は3人に1人

一方、外貨運用に興味があると答えた人に、「外貨建ての資産運用を現在行っていますか?」と質問したところ、「はい」と答えた人は36.9%でした。興味がある人のうち、実際に外貨運用を行っている人は3人に1人ということです。興味はあっても、ハードルが高いということのようです。

では、外貨運用を行っていない人は、その理由を何と答えているのでしょうか?「何となく損しそうなイメージがある(39.5%)」、「外貨はリスクが高い(38.7%)」、「円に戻すタイミングが難しい(37.8%)」が3大理由でした。どれも、ごもっともです。

しかし、将来的に、公的年金だけで老後の暮らしは成り立たない人が多いと予想される昨今、何らかの方法で資金不足を補わなければなりません。その方法の1つとして、資産の一部で外貨運用を行ってもいいのではないでしょうか? それには、運用に関する勉強が必要ですが、それくらいの手間と時間はかけるべきです。貧乏な老後生活を回避するためには。
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