毎日の野菜・フルーツレシピ/フルーツの栄養・効能

栗の栄養・選び方・保存方法

ナッツにしては脂質が少なく、栄養素がぎっしりと詰まっている栗。ここでは栗の栄養と機能性成分、選び方、保存方法について紹介しています。

江戸野 陽子

執筆者:江戸野 陽子

毎日の野菜・フルーツレシピガイド

秋の味覚「栗」。あなたはどんな風に食べますか?

秋の味覚「栗」。 あなたはどんな風に食べますか?

秋の代表的な味覚の栗。野菜と思われがちですが、実はフルーツの仲間。栗はナッツの一種でカロリーも高く、栄養素がぎっしりと詰まっている果物なのです。ほっくりとした中に、まろやかな甘みのある栗は、蒸しても、ゆでても、焼いてもおいしいです。期間限定の味わいを、思う存分堪能してみてください。
 

 

「栗」に含まれる豊富な栄養素

主成分は炭水化物(でんぷん)で、ナッツ類にしては脂質が少ないことで知られています。また、ビタミンA・B群・C・E・葉酸・カリウム・リン・亜鉛・鉄分などのビタミンとミネラルも豊富で、さつまいもに匹敵する量の食物繊維も含まれています。

特に栗のビタミンCは、豊富なでんぷんに包まれているおかげで、加熱しても壊れにくいので、効率よく摂取できます。

 


抗酸化作用が高い「渋皮」

外側の固い皮が「鬼皮」。内側の種皮が「渋皮」です

外側の固い皮が「鬼皮」。内側の種皮が「渋皮」です

渋皮にもうれしい効果があることをご存知ですか? 渋皮にはタンニンと呼ばれるポリフェノールの一種が含まれており、高い抗酸化作用があることで知られています。活性酵素を除去してくれるので、ガンを予防する効果が期待されています。

その他、栗にはむくみ予防、身体を温める効果、高血圧予防、動脈硬化予防、貧血予防、風邪予防、美肌作りへの効果が期待できます。

栗は非常に栄養バランスがよく、少量でも高い栄養を摂取できますが、カロリーが高いので食べ過ぎには注意しましょう。


美味しい栗の選び方

皮のツヤと色が選び方のポイントです

皮のツヤと色が選び方のポイントです

  • 鬼皮が褐色で、張りと光沢があり、ふっくらと太ったものを選びましょう。
  • 古くなると水分が飛んで、重みと風味がなくなってしまうので、ずっしりと重いものを選びます。
  • 傷がついているもの、黒く変色しているもの、穴が開いているものは古かったり、虫食いがある場合があるので、避けます。

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生栗とゆで栗の保存方法

栗は固い皮に包まれているので、保存がきくと思われがちですが、時間が経つと水分が飛んで風味が悪くなってしまいます。購入したら早めに食べきるようにしましょう。

■生栗の保存
ビニール袋などに入れて保存します

ビニール袋などに入れて保存します


  • 洗った栗の水気を切り、新聞紙にくるむか、ビニール袋に入れて冷蔵庫へ。1週間保存できます。
  • たっぷりの水を張ったボウルなどを用意し、洗った栗を入れて冷暗所で保存します。毎日水を変えれば1週間保存できます。
  • 洗った栗の水気を切り、ビニール袋に入れて冷凍すれば半年保存できます。食べるときは沸騰したお湯に入れて、ゆで栗かペーストにしていただきます。

■ゆで栗の保存
  • ゆでで皮をむいた栗は、水を張ったボウルに入れれば3日ほど保存できます。
  • 固ゆでした栗は、皮をむき、粗熱を取ってからビニール袋に入れて冷凍すれば半年保存できます。食べるときは沸騰したお湯に入れてゆで直します。

■おすすめ記事栗のむき方・あく抜き・下ごしらえ
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。

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