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『バードマン』とエンタメ業界映画セレクション

アカデミー賞作品賞受賞作『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』は、ヒーロー映画で人気スターだった主人公が、再び栄光を勝ち取ろうと舞台に挑戦する姿を描いたエンタメ業界の舞台裏を描いた作品。そこで、エンタメ業界の内幕映画を集めてみました。映画、演劇、テレビドラマを生み出す芸能界は、舞台裏もドラマチック&スリリングですよ!

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド

第87回アカデミー賞で作品賞、監督賞など4部門を受賞した『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』。この映画はザ・業界内幕映画。幕が上がる前の劇場の裏側で起こるトラブルを描き、一筋縄ではいかない人たちのバトルが火を噴く映画なのです。やはりエンタメ界は裏側も面白いな~ということで『バードマン~』をフックに、エンタティメント業界を描いた内幕映画をご紹介します。


アカデミー賞受賞も納得の傑作『バードマン~』


『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014年度作品)
バードマン

アカデミー賞受賞作『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』

かつて「バードマン」という作品でスター俳優になったものの、今は泣かず飛ばずの男優リーガン(マイケル・キートン)。彼は演劇界に挑戦すべく演出・主演作を上演しようとするけれど、舞台裏ではトラブル続きで、さあ、どうする?

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』は、元ヒーロー映画の俳優リーガンと共演者、家族、周囲の人間たちとのぶつかり合いを、ステージの裏の狭い廊下や衣裳部屋、そして楽屋を通して長回しで見せていきます。
バードマン

主人公リーガンと彼にささやくバードマン

時折現れる主人公の分身、かつて演じたヒーロー“バードマン”が、まぁネガティブな感情をささやくのですよ。そしてリーガンの心は揺れ、それに追い打ちをかけるように共演者や娘がキツイ言葉をあびせるわけです。「パパはもう忘れられた存在なのよ!」みたいな。
バードマン

リーガンの娘役は人気女優のエマ・ストーン

落ち目になった俳優というのは、こうやってもがき苦しみながらショービジネス界を生きていくのだろうなと。信じられるのは自分だけ。でもその自分も正解がわからない場合、精神は混乱を極めるわけで。そんな葛藤をマイケル・キートンは見事に体現していたと思います。

仕事に行き詰った人など、彼の気持ちがわかるかも。芸能界なんて遠い世界だと思うかもしれない。けど意外とリーガンに共感できる人、いるはずですよ。
バードマン

年下俳優にも舐められ、気分悪いリーガン

2015年4月10日公開
監督:アレハンドロ・G・イニャリトゥ
出演:マイケル・キートン、ザック・ガリフィナーキス、エドワード・ノートン、エマ・ストーン、ナオミ・ワッツほか
(c)2014 Twentieth Century Fox



>次はクラシックな映画で見る業界の舞台裏をどうぞ。
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