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『千年の一滴 だし しょうゆ』と、ドキュメンタリー(4ページ目)

日本が世界に誇る和食の源である「だし」と「しょうゆ」のなりたちを追いかけたドキュメンタリー『千年の一滴 だし しょうゆ』は美しく素晴らしい作品です。このドキュメンタリーをフックにして、食・家族・スポーツ・ファッションと芸術のドキュメンタリーをピックアップしてみました。ドキュメンタリーの魅力をぜひ感じてください。

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド


鬼編集長と鬼ステージママに注目のドキュメンタリー

『ダイアナ・ヴリーランド 伝説のファッショニスタ』(2011年度作品)
「ハーパース・バザー」「ヴォーグ」とファッションメディアのメジャーシーンで活躍したダイアナ・ヴリーランド。ヴォーグの顔といえばアナ・ウィンター編集長をあげる人が多いでしょうが、この方も元・鬼編集長、その個性は強烈です。

お嬢様育ちだった彼女だけど、正直美人じゃなかったせいで周囲から「醜い」と言われたというダイアナ。普通ならそこで凹むところが、彼女は美しさに負けない知性とセンスを身に着けようと思ったのです。その前向きな生き方が素晴らしい、その強さあやかりたい!

感性を磨いた彼女はファッション界の寵児になっていきます。ダイアナのコラムは名言が多く、只者ではないというのが、この映画を見るとよくわかります。

監督:リサ・インモルディーノ・ヴリーランド 共同監督:ベント・ヨルゲン・ペルムット、フレデリック・チェン 出演:ダイアナ・ヴリーランド

『ファースト・ポジション 夢に向かって踊れ』(2011年度作品)
2010年、バレエ・コンクール「ユース・アメリカ・グランプリ」に出場する6人の少年少女。バレエダンサーの卵である彼らは、このコンクールを足掛かりに世界の名門バレエ団に入るチャンスを得ようとしています。

子供のころからバレエ漬けの子、学生生活を謳歌しながらバレエの道を目指す子、また不幸な生い立ちの子もいます。でも、どんな境遇でもコンクールは実力第一!バレエに生きるとはどういうことか、コンクールの裏側、家族の協力など、彼らを取り巻くあらゆる出来事はノンフィクションとは思えないほどドラマティックで刺激的。そしてコンクール本番は彼らの身内のようにドキドキですよ。

一番興味を引くのは日英ハーフの姉弟の日本人の母親。ザ・ステージママのような彼女の強烈さは笑っちゃうほど凄いです!

監督:ベス・カーグマン 出演:アラン・ベル、ジュールズ・ジャーヴィス・フォーガテ
ィ、ミケーラ・デ・プリンス、レベッカ・ハウスネット、ジョアン・セバスチャン・ザモーラ、ガヤ・ボマー・イェミニ、ミコ・フォーガティ

※今回取り上げたドキュメンタリー以外にも『ゆきゆきて、神軍』『アクト・オブ・キリング』『いのちの林檎』ほか、マイケル・ムーア作品や東北大震災関連、原発関連のドキュメンタリーにも秀逸な物は多いです。ドキュメンタリーは見る人の視野を広げ、世界を知るきっかけをくれます。いろいろなタイプのドキュメンタリーに触れて、その魅力を堪能してください。



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