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『インターステラー』とノーラン特集(3ページ目)

SF映画『インターステラー』が超話題です。SFファンは狂喜乱舞していますがSFファンじゃなくても親子愛に感動した!という声が多数。監督はクリストファー・ノーラン。そこでハリウッドの鬼才と言われるノーラン監督作を追いかけてみました。最新作『インターステラー』をトップに『ダークナイト』『インセプション』など、作品を通して鬼才の頭の中をのぞいてみましょう!

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド


刺激、衝撃、不思議がいっぱいの3作品

『メメント』(2000年度作品)
記憶障害の男(ガイ・ピアース)は数分前の事も忘れてしまうため、起こった出来事をことあるごとに書き残す。彼は妻殺しの犯人を追いかけているのだが……。

数分前の事も覚えていない、出来事をメモに残したり、体に書き残したり、そして妻殺しの犯人探し。と、これだけで「面白そう!」と前のめりになる設定ですね。

ノーラン監督は最初からこういったヴィジュアルの魅せ方や引きのある物語などの作り方がうまい。摩訶不思議な世界に観客を引っ張り込む力があるのです。発想がケタ違いに面白い!ということがわかる映画です。

監督:クリストファー・ノーラン 出演: ガイ・ピアース、キャリー=アン・モス、ジョー・パントリアーノほか

『プレステージ』(2006年度作品)
正反対の個性を持つ二人のマジシャン(ヒュー・ジャックマン&クリスチャン・ベイル)がライバル心を募らせて確執を生み、マジックで対決をする姿を描くイリュージョンサスペンス。

華麗なるパフォーマンスで人気の男と稀代のトリックメイカーが激突。お互いがない物を持っているがゆえの嫉妬からくる闘いが殺し合いの様相に……。脱出劇などマジックショーの裏側への好奇心を満たしてくれます。

常に映画の中で刺激と騙しを用意しているノーラン監督ならではの映画でもあるのですが、この映画の最後に明かされるマジックのトリックってありなの?と思ったりして。賛否両論巻き起こした映画です。

監督:クリストファー・ノーラン 出演:ヒュー・ジャックマン、クリスチャン・ベイル、マイケル・ケイン、スカーレット・ヨハンソンほか

『インセプション』(2006年度作品)
他人の夢の中に潜入してアイデアを盗み出す企業スパイのコブ(レオナルド・ディカプリオ)が、サイトー(渡辺謙)の依頼で相手の夢の中にアイデアを植え付ける「インセプション」という仕事を任される……という近未来サスペンス。

まさにクリストファー・ノーランの頭の中身を見たくなる奇想天外な設定に仰天します。夢の中のアイデアを盗むとか、夢の中で植え付けるとか……。それを映画にするなんて、それこそ夢みたいな話だけど、大真面目に実現しますからね!

またその任務を遂行するのに『オーシャンズ』のようにチームを組むのがまた面白い。他人の夢の中に入り込むのに、それぞれ役割があるという。その脳内での出来事が実写として浮き上がっていくときの迫力がこれまた圧巻! まさに映画でしか表現できない世界でしょう。

監督:クリストファー・ノーラン 出演:レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、マリオン・コティヤール、エレン・ペイジ、トム・ハーディほか


『インターステラー』を見て、クリストファー・ノーランに興味を持ったら、ぜひ他の作品も見てくださいね。本当におかしな世界観を持った監督なのですが、その脳内で繰り広げられた世界をちゃんと実写として成立させて、エンタティメントとしてヒット作に仕上げているいるところがすごいです。

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