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牧阿佐美『A.M.ステューデンツ』インタビュー! 後編(2ページ目)

プロダンサーの育成を目指し、1979年に結成されたA.M.ステューデンツ。牧阿佐美バレヱ団主宰・牧阿佐美氏による指導のもと、これまで数多のダンサーを輩出してきました。この秋には第31期生オーディションを開催し、明日のスター候補を募ります。ここでは、主宰の牧阿佐美氏にインタビュー! A.M.ステューデンツの教育方針とその想いをお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

バレエガイド


A.M.ステューデンツには何歳まで在籍できるのでしょう?

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(C) TOKIKO FURUTA

牧>22~23歳くらいまでです。こちらから淘汰するようなことはしませんが、やっていく内に自分自身でムリだと感じて途中で辞めていくことはあります。ヨーロッパのバレエ学校はとても厳しくて、英国ロイヤル・バレエ・スクールは夏になると“あなたは来年からもう来なくていいです”という手紙が来るそうです。ボリショイ・バレエ学校の場合は3カ月に一度体重を計って、何キロか超えたら“あなたはもう来なくていいですよ”と言われてしまう。でもそれは、国営だからできること。日本には国営のバレエ学校というのはありませんし、お月謝を払って通っている以上、そこまでのショックは与えられません。

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(C) TOKIKO FURUTA

主役には向かないけれど、それでもバレエをやりたいならキャラクテルという踊り方もあります。プリマになれなくてもいい、バレエが好きだから、コール・ド・バレエでもいいから踊っていたいというひともいます。けれどコール・ド・バレエの場合、見た目が揃わないといけないので、背が低いとできないんですよね。

ソリストになるにしても、小柄な方の場合は難しい。舞台は天井が高いので、小さいとどうしても子どもに見えてしまうんです。大人の表現をしてるのに、小柄なためにその雰囲気が出てこないということがありますか
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(C) TOKIKO FURUTA

ら。もちろんすごく上手いダンサーだと、それなりに大きく見せることはできます。だけどそのためには、十分に柔らかくなくてはいけない。腕の使い方にしても、柔らかいと少し長く見えるということはある。柔らかいと、心もわりと柔軟なんです。柔らかいというのは、ぐにゃりと曲がる柔らかさではなく、ひとを受け入れるような柔らかさ。A.M.ステューデンツでも、柔らかいと大きく見えるのよ、ということは稽古で教えていくようにしています。

小柄なひとは、振付家という道もあります。バランシンにしてもそうですが、振付家はみなさん小さいひとが多い。もし振付家を目指すなら、音楽がわかり、作品をきちんと理解していないといけない。そのためにも、今はバレエの稽古をしっかりやるということです。小柄だったりバレエ向きでない子は、別の知恵が働いてくるんですね。けれどちょうどいいバランスの子はそんなことは考えずにひたすら踊っているので、歳を取っても振付ができなかったりする。ひとそれぞれで、みんな一緒に勉強しながら、将来の道を模索していかなければなりません。

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(C) TOKIKO FURUTA



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