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『グレース・オブ・モナコ』と王女&女王映画の特集

映画『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』はニコール・キッドマンが女優からモナコ公妃へと華麗なる転身をとげたグレース・ケリーを演じて話題の映画です。そこで今回は『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』と王女&女王映画特集。ダイアナ、マリー・アントワネット、エリザベスなどプリンセスとクイーンの世界を映画で堪能してください。

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド

美人女優から公妃へ~グレース・ケリー物語


ニコール・キッドマンがグレース・ケリ―を演じることで製作時から話題だった映画『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』。そういえば映画界はプリンセスやクイーンが好きですね。過去にも多数の作品があります。というわけで、まずは2014年作品『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』を筆頭に、今回は映画界のプリンセス&クイーンの特集をお届けしましょう!


『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』(2014年度作品)
『グレース・オブ・モナコ』

ニコール・キッドマンの衣装にも注目!

モナコ公国に嫁いだグレース公妃(ニコール・キッドマン)がヒッチコック監督から復帰作の依頼を受ける中、モナコ公国のピンチに向き合う1年を描いた作品。


女優からモナコ公妃へ……。まるでおとぎ話のようなキャリアアップを遂げたグレース・ケリー。でもプリンセスの立場は難しい。美しいだけでは務まらないけれど、前に出過ぎるとバッシングを受けるという微妙な立ち位置。そんな毎日を送っていたグレース・ケリーが、女優復帰とモナコのピンチをどう乗り越えるのかを描いたのが『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』です。

『グレース・オブ・モナコ』

レーニエ大公の役はティム・ロス

オリヴィエ・ダアン監督は「グレース・ケリーの物語を通して、夫婦が危機をどう乗り越えるかを描いた」と語っています。そう『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』は、モナコという公国を背負ったレーニエとグレースというセレブリティを描きながらも、この夫婦は決して特別じゃないという事を語っています。彼らの会話はどこの夫婦でもありがちなやりとりでもあり、気持ちがすれ違っていく様は、世界中の夫婦が抱える危機感と同じなのです。

しかし、夫婦の危機についてグレースが下した選択は、やはりモナコ公妃としてのスタンスを崩さなかった。グレース・ケリーはモナコ公妃であるために自分を封じ込めたのです。プリンセスは欲を追求しないこと。それがエレガントを維持するために必要だとこの映画は語っています。

ちなみにニコールはグレース・ケリーに全然似ていないけれど、あえてソックリさんにしなかったところがいい! ニコールはグレースの心と声を代弁していたので、似ていなくてもあまり気にならなかったです。
『グレース・オブ・モナコ』

自分をアピールすることも意見することもままならないプリンセス

2014年10月18日公開
監督:オリヴィエ・ダアン 出演:二コール・キッドマン、ティム・ロス、フランク・ランジェラ、パス・ベガ、パーカー・ポージー、マイロ・ヴィンティミリアほか
(C)2014 STONE ANGELS SAS

>次のページでは英国とハワイのプリンセスの映画です。
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