マンション購入術/マンション購入関連情報

二人に一人が希望の「終の棲家は自宅」、本当に可能?

あなたは、最期をどこで迎えたいか考えたことはありますか?男女を対象にした調査では、二人に一人が、終の棲家は一番落ち着ける自宅がいいと思っていることがわかりました。では、最期を自宅で迎えることが現実に可能か、考えてみましょう。

大久保 恭子

執筆者:大久保 恭子

これからの家族と住まいガイド

最期をどこで迎えたいか……考えたことはありますか?

最期をどこで迎えたいか……考えたことはありますか?

東京都に暮らす50~69歳の男女を対象に「終の棲家に関する実態調査」(オウチーノ総研)で、どこを『終の棲家』としたいと考えているかを聞いたところ、最も多かったのは「自宅」(65.9パーセント)で、次いで「老人福祉施設・老人ホーム」(9.9パーセント)、「サービス付き高齢者向け住宅」(13.8パーセント)の順となったそうです。


「終の棲家は自宅」の理由は、一番落ち着けるから

「自宅」を選んだ理由は、「一番落ち着けるから」が最も多く、次いで「住み慣れた場所だから」「自宅で一生を終えたいから」「気兼ねなく住めるから」「一番思い入れがあるから」が続いています。

「老人福祉施設・老人ホーム」を選んだ理由は「家族に迷惑をかけたくないから」が最も多く、次いで「安心できるから」の順です。「サービス付き高齢者向け住宅」では「安心感があるから」が最多で、「ある程度自立した環境で、必要なサービスを受けられるのが理想的だから」が続く結果となりました。


最後を自宅で迎えることは、現実に可能か?

この調査結果を見て、私が感じたのは、本当に最後を自宅で迎えることは、現実的にできることなのだろうか?という疑問でした。

私の疑問は2つです。

一つ目は、終の棲家ともなれば、「自宅で介護」は避けられません。90歳まで生きるという長寿化により、認知症や寝たきり(骨折などによる)になり、要介護4、5になっても、自宅で介護を受けながら生活することが本当にできるのだろうか?ということ。

二つ目は、生活費、介護費、医療費などが嵩むなか、経済的に無理なく暮らせるのだろうか?ということでした。


要介護4~5になったら自宅での介護は心身的に厳しい?……次のページ
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