アレルギー/ハウスダスト・シックハウス症候群

帰省先で喘息などのアレルギーの症状が出たら

子どもを連れて帰省することが増えるシーズン。普段と違う環境に子どもは興味津々である一方、保護者にとっては心配事もあります。帰省先でアレルギー、喘息などの症状が出た場合、どのように対処したらよいのか……帰省先での注意点、対処法についてご説明いたします。

清益 功浩

執筆者:清益 功浩

医師 / 家庭の医学ガイド

帰省前に、アレルギーの状態を知っておこう

薬

喘息なら普段の薬と発作時の薬は持っていきたいものです

気管支喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、じんましんなどのアレルギーの病気には、それを引き起こす原因となるものがあります。食物アレルギーであればある程度注意することはできますが、目に見えないダニが原因になっている場合は、過ごす場所によって症状が出ないか不安になるでしょう。

帰省時に限らず普段から「どんなアレルギーでどんな治療を受けているか」現在の状態を知っておくことが大切です。治療によって今は症状がないのか、治療をしてもたまに症状が出てしまうのか、まずはかかりつけの医師に相談しましょう。

帰省前に準備しておきたい物

ダニやホコリ等が原因の「気管支喘息」であれば、
  • 喘息発作時の携帯用の気管支拡張薬の吸入器
  • 去痰薬や気管支拡張薬などの内服薬
  • 気管支拡張薬の貼付薬
  • ステロイド薬
などを帰省前に処方しておいてもらった方がいいでしょう。また、電動式吸入器を持っている場合は、使用する薬剤と電動式吸入器を帰省先に持参する方がいいでしょう。

「じんましん」であれば、
  • 抗ヒスタミン薬の内服薬と外用薬
を処方してもらいましょう。

「アレルギー性鼻炎」「結膜炎」であれば、
  • 抗ヒスタミン薬の内服薬
  • 点眼薬、点鼻薬
  • ステロイド点眼薬、点鼻薬
があった方が安心できます。

帰省先の状況を把握しておこう

もし、帰省先でアレルギーの症状が出る場合、ダニ、ホコリ、カビなどが原因かもしれません。アレルギーの予防には、アレルギーの原因となる物質を除く又は減らすことが大切ですので、ダニやホコリ、カビなどが原因の場合には、それぞれの対策が必要です。
帰省先でのダニ(カビ)アレルギーに気をつけて

医療機関

急に探すのは大変ですから、あらかじめ医療機関を調べておきましょう

とはいえ、より安心するためには医療機関の場所、救急受診が可能な医療機関(例えば夜間診療所、休日診療所など)を調べておきましょう。帰省前に聞いておくことも大切です。その医療機関への交通手段、距離、時間も聞いておいたり、調べておきましょう。お盆休み中の医療機関もありますので、注意が必要です。夜間診療所、休日診療所などはインターネットやタウンページに掲載されています。

次のページで、症状が出てしまった時の対処方法を説明します。
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