アレルギー/家庭でできるアレルギー対策

症状を和らげる方法(食事編)

家でできること、自分でできる対策を紹介します。特に、アレルギーでは、予防、対策がありますので、ぜひ参考にしてください。まずは、医食同源、食事編です。

この記事の担当ガイド

法律、経済など多くの資格をもつ現役のアレルギー・小児科医師

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症状を和らげるには、症状の原因、程度など評価し、様々な取り組みを行います。
医食同源、食材も大切です

特に医食同源から、食べ物、ストレス解消、睡眠、アトピー性皮膚炎ならかゆみを抑える方法などが挙げられます。

アレルギーによいとされる食材

■乳酸菌
糖を分解して乳酸を作って、自分のエネルギーにしている細菌が、「乳酸菌」です。乳酸菌にはビフィズス菌やラクトバチルス菌など、いろんな種類あります。
  • 腸内細菌のバランスを回復する整腸作用
  • 下痢・便秘などの消化器症状の改善
  • 免疫増強作用
  • 発ガン抑制作用
  • コレステロール抑制作用

これに加えて、一部の乳酸菌には、アレルギーを抑える作用があるのです。

乳酸菌KW3110株
マウスに乳酸菌KW3110株を与えると、アレルゲンを入れても血液中のIgE抗体の上昇が抑えられ、「Th1」と「Th2」のバランスが改善されたという報告です。マウスに人工的に起こさせたアトピー性皮膚炎や花粉症の症状が緩和することが示されています。人への効果はまだ研究段階のようです。

Lactobacillus acidophilus L-92株
アトピー性皮膚炎をもつ小児を対象とした試験で乳酸菌「L-92株」を摂取した結果、8週間後には、皮膚症状やかゆみの有無に改善が多くの方から見られました。アトピーの使用する薬も減量できたという報告です。
花粉症の症状も和らげると報告されています。

Lactobacillus acidophilus L-55株
人工的に花粉症にしたマウスを使った実験では、L-55乳酸菌を与えると、花粉症の症状を緩和したという報告です。現在、ヒトに対しての効果は研究中です。

このほか、ビフィズス菌(Bifidobacterium longum BB536)にも、アレルギーを抑える効果があると報告されています。

(参考「乳酸菌がアレルギーを抑える!?」)

■魚
魚に多く含まれる不飽和脂肪酸は、喘息の悪化物質ロイコトリエンの産生を抑制したり、炎症を起こす物質の1つであるサイトカイン(インターロイキン1(IL-1)、腫瘍壊死因子(TNF))が白血球から出てくるのを抑えます。ヒト臍帯血から培養して作った肥満細胞から作られ、アレルギーを起こすプロスタグランジンD2の産生が抑えることが報告されています。

母乳中のEPA濃度と授乳中の子供のアレルギー状態(IgEの値が高く皮膚テストが陽性のアトピー性皮膚炎、蕁麻疹)が相関するという報告があります。

アトピー性皮膚炎の子供にエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)を豊富に含むサプリメントの有効性を示したという報告もあります。

このように、不飽和脂肪酸は、アトピー、蕁麻疹、喘息などのアレルギーを抑えるのです。不飽和脂肪酸であるエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)は、「魚介類」に多く含まれていますが、特に、ハマチ、ブリ、マグロ、イワシ、サンマなどに含まれています。

(参考「魚を食べると、アレルギーにいい? 」)

■茶
茶葉には、いろいろな成分が含まれています。特に共通して含まれいるのがカテキンとビタミンです。
  • タンニン(カテキン類)
  • ビタミンC
  • テアニン(アミノ酸)
  • カフェイン
  • ポリフェノール
    など

特に、ビタミンCは、コラーゲンを作るのに必要です。ビタミンC不足は、肌荒れの原因になり、アトピーの湿疹がひどくなります。カテキンは、血圧や血糖値を下げたり、アレルギーを抑える作用があると言われています。


甜茶(テンチャ):中国南部を原産地として、バラ科キイチゴ属の植物です。甜とは、「甘い」という意味です。効果ですが、甜茶の成分、肥満細胞からのGODポリフェノールがヒスタミンの分泌を抑える作用があるといわれています。

グァバ茶(シジュウム):熱帯アメリカを原産とし、日本では、温かい沖縄や九州南部で栽培されています。グァバは日本ではバンザクロやバンジロウと言ったり、中国では蕃石榴と呼ばれたり、また南米ではシジュウムと呼ばれます。葉にはビタミンB群や多量のタンニンなどが、果実には、ビタミンC カルシウム、カリウム、鉄分が豊富に含まれています。タンニンは、体内の活性酸素を除去します。グァバ葉ポリフェノールは腸管内で糖を分解してブドウ糖にする酵素の活性を阻害するため、血糖値の上昇をおさえる効果があると言われています。最近では花粉症予防や治療として効果があるといわれています。 

ルイボスティー:「ルイボス」の意味は、現地の言葉で「赤い茂み」です。産地は、南アフリカ共和国のケープタウンから北に200 kmにあるセダルバーグ山脈に囲まれた一帯です。ルイボスティーは豆科の低木で、アスパラサス・リネアリスといいます。成分は、活性酸素を取り除く効果があるSOD(スーパーオキサイドディスムターゼ)様酵素が含まれています。活性酸素は、組織に炎症を起こします。その炎症を抑えることが、アレルギーにも効果が期待されます。

べにふうき緑茶:日本で、アッサム雑種の紅茶「べにほまれ」とダージリン系「枕cd86」によって作られました。カテキン含量が多く、メチル化カテキンを多く含んでいます。カテキンとカフェインが豊富であるため、苦味があります。メチル化カテキンは、茶の主要カテキンで、エピガロカテキンガレートがメチルエーテル化された物質です。肥満細胞のIgEに結合する部分を抑えること、ヒスタミンの放出の抑制によってアレルギーを抑えると報告されています。抗酸化効果も報告されています。通年性アレルギー性鼻炎、花粉症の患者への効果が報告されています。

(参考「毎日のお茶はアレルギー対策に有効? 」)

■コーヒー
半分以上が糖類。ここに脂質とタンパク質が含まれています。それ以外に
ポリフェノール、カフェインが含まれています。
ポリフェノールは、酸化を抑える物質で、がんや糖尿病、動脈硬化などの予防に有効であると報告されています。コーヒーに含まれるポリフェノールは、エピカテキンです。エピカテキンは、肥満細胞と言う白血球からのヒスタミンの分泌を抑えると言われています。ヒスタミンは、蕁麻疹や花粉症の鼻水、くしゃみなどのアレルギーの症状を起こしますので、ヒスタミンを抑えることが重要です。

カフェインは、胃酸分泌を促したり、眠気覚ましや尿の排出を促す利尿効果があります。「自律神経の働きを高める」 「集中力を高め作業能力を向上させる」 「運動能力を向上させる」などの効果もあります。
コーヒー1杯(約150 cc)には約60mg含まれています。

また、コーヒーに含まれるマンノオリゴ糖は、ビフィズス菌を適正に増やして腸内環境を良好に保つ効果があるといわれています。ビフィズス菌などの乳酸菌が増えることで、アレルギーへの効果も可能性があります。

(参考「コーヒーはアレルギー体質に有効? 」)

これからは個人差があります。とはいえ、身近な食材が、治療の1つになりうる医食同源から試してみてもいいかもしれません。

次に、症状を和らげるには
   ⇒症状を和らげる方法(ストレス編)  >>

更新日:2009年04月01日

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