リタイア後の収入の柱は2つ

老後の生活を賄う資金は、預貯金、退職金、公的年金(老齢基礎年金・老齢厚生年金)の2つ。中でも、リタイア後の主な収入源は、退職金と公的年金の2つですが、企業年金が給付される人も少なくありませんので、勤務先に確認するといいでしょう。

*共済年金は平成27年10月1日に厚生年金に統一されました。統一時に65歳以上で退職共済年金を受給している人には従来通り退職共済年金が給付されます。

では、それぞれの金額の目安を見ていきましょう。

【1】退職金

退職金の額は、会社の規模や職種、勤続年数等で異なります。「平成25年就労条件総合調査結果の概況」(厚生労働省)によると、平成24年の1年間における勤続35年以上の定年退職者の退職給付額は
  • 大学卒(管理・事務・技術職) 2562万円(1567万円)
  • 高校卒(管理・事務・技術職) 2272万円(1470万円)
  • 高校卒(現業職) 1872万円(1184万円)
でした。これは、退職一時金だけでなく年金払いの分も含む金額です。カッコ内の金額は、退職一時金のみの場合です。

【2】公的年金
老齢基礎年金や老齢厚生年金の金額は、毎年誕生月に送付される「ねんきん定期便」で確認します。旧共済年金加入者にも「ねんきん定期便」が送付されます。

老齢厚生年金を受給している夫が死亡すると、一定条件を満たす妻には遺族厚生年金が給付されます。

Aさん夫妻のリタイア後の収入はどれくらい?

では、Aさん夫妻のリタイア後に予定される収入を見ていきましょう。

【1】退職金 2500万円
【2】年金合計 6102万円
平成28年度の新規裁定者の年金額は、厚生年金(夫婦2人の老齢基礎年金を含む標準的な年金額)は22万1504円。老齢基礎年金は6万5008円(月額/1人)です。
  • 夫が受給する公的年金総額=(老齢基礎年金+老齢厚生年金)×12カ月×平均余命=(6.5万円+9.1万円)×12カ月×20年=3744万円
  • 妻が受給する公的年金総額=老齢基礎年金×25年+遺族厚生年金×5年=6.5万円×12カ月×25年+6.8万円×12カ月×5年=2358万円
以上から、Aさん夫婦の、65歳から夫婦の平均余命までに予定される収入の合計は8602万円になります。


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