定年・退職のお金/老後資金の貯め方

老後のための貯蓄額、いくら必要?

人生90年時代、老後への不安が増幅しています。理由のひとつが、老後の収入の柱である年金の先が見えないこと。老後を生き生きと楽しく生きていくためには、年金を補完する資金を準備しておく必要があります。その考え方と計算方法を理解し、老後のための貯蓄額を把握しましょう。

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老後の収入の柱は3つ

老後の生活を賄う資金は、預貯金、退職金、公的年金の3つです。退職金は、会社の規模や職種、勤続年数等で異なります。「平成20年就労条件総合調査結果の概況」(厚生労働省 平成20年1月1日現在の状況を調査)によると、平成19年1年間における勤続35年以上の定年退職者の退職給付額は
  • 大学卒(管理・事務・技術職)  2335万円
  • 高校卒(管理・事務・技術職)  2001万円
  • 高校卒(現業職)            1693万円
  • 中学卒(現業職)            1479万円
でした。これは、退職一時金だけでなく年金払いの分も含みます。

公的年金は、毎年送付されてくる「ねんきん定期便」で把握します。そこには、「あなたの受給年齢は●歳、年金額は△△円」とわかりやすく記載されています。老齢厚生年金や退職共済年金を受給している夫が死亡した場合には、一定条件を満たす妻に遺族厚生(共済)年金が給付されます。
年金だけじゃホントに暮らしていけないんだな~こまったな~

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老後の貯蓄目標額は「支出-収入」

必要な老後資金は、「老後に必要とする老後資金-老後に予定される収入合計額」で算出します。前出のAさん夫妻は、必要とする老後資金1億18800万円に対し収入は8795万円。その差3085万円が、老後資金として準備すべき金額=目標貯蓄額になります。それが多額な場合は、支出内容や予定額を検討します。それでも対応が難しい場合は、65歳程度まで働いたり妻もパート収入を増やすなど収入の道を考えることも必要でしょう。Aさん夫妻は、
  • 60歳までに住宅ローンを完済することを目標に、毎月の返済額を増やす
  • 支出内容を見直す(子供への援助、住宅リフォームの規模など)
  • 妻のパート収入を増やす
などで、65歳時の目標貯蓄額を2000万円程度までに引き下げることができました。後は貯蓄計画に従ってコツコツと貯めていくだけです。


一般に「老後資金は3000万円程度は必要」と言われています。3000万円のうち2000万円は退職金で、残り1000万~1500万円程度を財形貯蓄や預貯金、投資信託等を活用して現役時代にコツコツと貯める、というイメージでしょうか。

早めに老後資金の収支決算を行い目標貯蓄額を把握すると、できるだけ早くからコツコツと貯めよう、という気持ちになります。また、老後の生き方がイメージできるので、そのためにお金以外で必要なもの、例えばネットワークや資格など、への対策もたてることができます。老後は突然やってくるものではなく、現在の生活の延長上にあるのです。現在の生活スタイル、消費スタイルを基準に考えること、これが失敗しない老後の生活設計のポイントです。


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更新日:2010年04月13日

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