定年・退職のお金/老後資金の貯め方

老後のための貯蓄額、いくら必要?

人生90年時代、老後への不安が増幅しています。理由のひとつが、老後の収入の柱である年金の先が見えないこと。原則65歳まで働き続けることができるようになったとはいえ、老後をアクティブに生きるためには、年金を補完する資金を準備する必要があります。その考え方と計算方法を理解し、老後のための貯蓄額を把握しましょう。

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老後の支出は1カ月約25万円

2013年「家計調査報告(家計収支編)」(総務省)によると、高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯)の1カ月の家計収支は次のとおりです。
  • 支出 24万2598円
  • 赤字 5万7592円
老後の定期収入である公的年金や企業年金では生活費が賄えず、貯蓄の取り崩しや仕送りを受けて不足分を補っているようです。

人生90年時代、老後資金はいったいいくら準備すればいいのでしょうか。順を追って計算していきましょう。

セカンドライフに必要な資金は? ケーススタディで試算

充実したセカンドライフを送るための老後資金には、何が何でも確保したい生活費、安心かつ充実した人生にするためにレジャー費用や車の買い替え費用、住宅のリフォーム費用、子どもへの援助資金、などがあります。

65歳でリタイアする同い年のAさん夫妻(妻は専業主婦)を例に、セカンドライフに必要な資金を計算していきます。なお、Aさんの平均余命は19年、妻は24年とします(「平成24年簡易生命表」(厚生労働省より)。

【1】生活費
現役時代に、老後の生活費を見積もる場合の計算式は、一般に
  • 夫婦時代の生活費=現役時代の生活費×70~80%×夫の平均余命
  • 妻だけの時代の生活費=現役時代の生活費×50%×夫と妻の平均余命の差
を使います。すでにリタイアしている場合、夫を見送った妻の生活費は「夫婦時代の生活費の70~80%」、妻を見送った夫の生活費は、夫の家事力により「夫婦時代の生活費の80%~100%」とします。

では、Aさん夫妻が65歳から平均余命まで生きる場合、必要な生活費はいくらになるでしょうか。毎月の支出額を前出の高齢夫婦無職世帯の支出額25万円(現役世代の生活費31万~36万円に相当)とすると、
  • 夫婦時代の生活費=25万円×12か月×19年(夫の平均余命)=5700万円
  • 妻だけの時代の生活費=25万円×12か月×80%×(24年-19年)=1200万円
で、6900万円が必要になります。

【2】その他の資金(子供への援助資金や自宅のリフォーム費用等)
項目と金額は自分の状況に合わせます。ここでは次のように考え、2800万円としました。
  • 住宅ローン残債返却 300万円
  • 住宅リフォーム資金 500万円
  • 趣味・レジャー関連費用 500万円
  • 子供の結婚・住宅購入援助資金 600万円
  • 車買い替え関連費用 300万円
  • 医療や介護費用 300万円
  • 予備費 300万円

【3】65歳から平均余命までに必要な老後資金
【1】生活費6900万円+【2】その他の資金(2800万円)=9700万円 となります。

老後の収入はどれくらい?計算例は次のページ>>>

更新日:2014年04月21日

(公開日:2010年04月14日)

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