キャリアプラン

節目を活かしてキャリアを創る-キャリアインタビュー(2ページ目)

1月中旬、恵比寿のガーデンプレイスにて、社会保険労務士でワークライフバランスコンサルタントしてご活躍の新田香織さんにキャリアインタビューを行いました。新田さんは子育ての経験等、身近なところから常に問題意識を持っていて、節目を活かして確実にキャリアを形成されていることがわかります。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド


ガイド:まさしく、プランドハプンスタンス理論(有名なキャリア理論)ですね。

新田さんが執筆された近著、介護や働くママがテーマです!

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新田氏:今考えると、その通りですね。自分はキャリア・アンカー診断ですと、安全性よりも自律と独立や奉仕・社会献身にどうも志向性があるようです。雇用均等室には4年間在籍した後、2010年に独立開業しました。

ガイド:今までの話で節目は2つありますね。1つ目は復職した際の軋轢で働き方を考えるきっかけになったこと、2つ目は雇用均等室の募集。自分の問題意識としてやりたかったことが偶然目の前に現れ、その流れに乗ってらっしゃいますね。今はどんな仕事をメインにされていますか?

新田氏:顧問先との関わりのほか、ワークライフバランス関連の講演や研修の仕事が多いですね。特に最近は「仕事と介護の両立」をテーマに、企業人事や労働組合の勉強会での講師、社内啓発セミナーなどを依頼されることが増えました。こうした働きやすい職場づくりのための意識啓発も社労士としての大切な業務と考えています。

ガイド:それ以外で今後やりたいことなどはいかがでしょう?

新田氏:男性の育児参画やワークライフバランスなど、社会的課題に対しての政策提言等を行っているNPO法人ファザーリング・ジャパンでも活動を行っているのですが、この仲間たちと結婚や出産で退職したけれど再び働きたいという想いを持つママの支援もしていきたいと思います。

この組織に参画したことで様々な気づきが得られ、視野が広まり社労士の仕事の質が変わってきたと思っています。

ガイド:本日はどうもありがとうございました。

■今回のインタビューでの3つの節目

・前職を辞めて社労士資格を取得
→子育てと仕事の両立が難しく、自分自身や取り巻く環境を内省した結果、今の職である社労士という仕事に繋がっていきます。

・東京労働局雇用均等室への採用
→仕事先で偶然知った程度の情報はスルーしてしまうのが常ですが、この偶然は強い目的意識があったから見出せたものと考えられます。

・ファザーリング・ジャパンへの参画
→目的意識の高い方々との同志的な繋がりが益々新田氏の自分の社会貢献意欲に拍車を掛けました。

以上の3点がキャリアにとっての節目であり、実はそれぞれが繋がっていて、確実にキャリアを構築していることがわかります。

ご参考URL:
グラース社労士事務所 新田香織さん事務所のHP
新しいパパの教科書 ファザーリング・ジャパン著

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