介護・福祉業界で働く・転職する/介護・福祉業界で働く・転職する関連情報

介護業界未経験者 自分らしく働き続けるコツ

「自分は未経験で不安がある、でも働きたい」と思う気持ちがあるなら、まずは働いてみることです。世間では「介護の仕事は大変だから続かない」と言われますが、実際働き始めた職員を通して感じるのは、必ずしもそれが主な転職理由ではないということです。未経験ながら仕事を続けている職員を見ていると、ある一定の特徴を感じます。ここでは働くにあたって心に留めておくことで、自分らしさく働き続けられるコツをお伝えします。

井上 ルミ子

執筆者:井上 ルミ子

介護・福祉業界で働く・転職するガイド

世間では、平成25年7月の有効求人倍率が5ヵ月連続で改善したと、円高是正による景気回復の効果が騒がれています。そんな中、介護業界は人手不足が代名詞のように言われており、全産業の有効求人倍率が0.94倍(平成25年7月)に対し、介護分野の2.33倍(平成25年1-3月)と明らかな職員不足の傾向です。

介護業界の実際

確かに業界が総体的な人員不足であるということは否めませんが、介護が働きがいのある仕事だと思い業界に携った方々の間でも、職場を転々とする風潮があり、それが世間の評判に通じている部分もあります。離職者の内訳をみると、入職後3年以内の離職者が74.3%を占め、うち1年未満での退職者が半数以上を占めています(24年度介護労働実態調査)。

入職1年以内の退職理由はなんでしょうか。どうしても職場の不都合な点が先に気になりがちで、職場の良い点を考えていく期間には、少し短すぎるようにも思います。なぜなら、仕事のやりがいに気づくには、自分自身が何を目標に入職したのかと照らし合わせる心の余裕が必要だからです。

筆者の顧問先である有料老人ホームでは、開所後19年目を迎え、昨年より開所当初から勤められていた職員が定年退職を迎える時期に入りました。時を重ねると職場の良さも見えてくるようで、石の上にも3年とはよく言ったものです。一つの職場で納得し継続か否かを判断する時期として、少し長い目で見る事で、新たな自分を発見する機会にもなります。

大切なことは、噂に惑わされず実際働いてみることです。中には働いてみたがやっぱり自分に適さないという方もいるでしょう。これは選択しやってみた結果です。一番残念なのはマイナス情報ばかりを鵜呑みにして実行に移さないことです。

ここでは「働いてみよう」と思っている方に、未経験で入職し自分らしく働いている職員の特徴をお伝えします。特徴は3つあり、次のページから順に説明していきます。

  1. 人間関係の距離を調整する
  2. 周囲に流されない
  3. 体力にあった雇用形態、雇用条件を選ぶ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます