キャリアプラン/キャリアプランの書き方

キャリアプランは必要か否か?(2ページ目)

今回はキャリアプランの是非について考えてみたいと思います。大企業を中心にキャリアプラン研修が行われていますが、このところその有用性について是非論があります。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド


つまり、戦略的に転職をした訳でもなく、偶発的に転職したという実感があります。最初は時の運という感じです。二回目は人の縁です。運とか縁とかという形で説明するのが実態に即していると思います。

では、運や縁をどうすればつかみとれるか

ビジョンが明確化すればそれこそが推進力となる

ビジョンが明確化すればそれこそが推進力となる

「幸運の女神は前髪しかない」という有名な諺があるように、気づくのが遅れるとチャンスをものにできないということです。戦略的に縁や運をつかみとることはないように感じます。結局のところ、入念に準備しておくことではないでしょうか?

キャリアプランに戻れば、中長期的な目的地や理想像を描くことは意味があると考えます。どこどこに向かってという推進力が働くからです。であれば、目的地はストレッチしたゴール設定が重要でしょう。目線を上げ、ジャンプしてぎりぎり指先が届くようなイメージです。

このようなキャリアビジョンがない場合、与えられたものに注力するだけであると中長期視点のゴールに向けた自己研鑚がないがしろになります。業務に規定されたエンプロイビリティー(雇用可能性)は充足しますが、どこでも通用するという自分自身のマーケタビリティー(市場性)を考えた場合、やはり設定する方がベターでしょう。

さらに、ビジョンが明確であれば、情報感度が高くなります。時間感度も高くなり、生産性の高い業務遂行力へとつながっていきます。ビジョンも持った方が、チャンスをものにする感度も高くなるはずです。

仕事柄、様々の成功した経営者と接しておりますが、どの方も短期的な目標(今年、何を実現するか)と中長期的な目標(3年後、5年後、10年後、何を実現するか)という2つの視点を持ち合わせています。

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