セクシュアルマイノリティ・同性愛/ゲイライフ

ゲイの「楽園」を求めて(4ページ目)

職場ではノンケのフリをせざるをえないゲイリーマンは、とってもストレスフル。さんざんたまった日頃のストレスをどこかで発散したい!南国にでも行って思いっきりゲイらしく楽しみたい!と思うのが人情です。今回はゲイの「楽園」について、お届けします。

後藤 純一

執筆者:後藤 純一

同性愛ガイド

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実は身近にもある「楽園」

いろいろ挙げてみましたが、仕事の都合であまり長期の休みが取れなかったり、海外旅行が苦手な方などにとっては、「楽園」はちょっと遠い場所に見えるかもしれません。 

でも、ゴトウ自身も最近まで気づかなかったのですが、案外、「楽園」は身近にあったりもします(「青い鳥」のように)。今年、二丁目のイベントにいろいろ参加してみて(ある意味、二丁目強化年間でした)、東京って実は世界一楽しいゲイタウンなんじゃないかと思いました。

ゲイクルーズに乗ったときに感動したのは、みんな気さくで、気軽に写真を撮らせてくれたり、話しかけてくれたり、好きにハジけたり、アバンチュール天国みたいなノリだったことです。そういうところでは「お前こっち来るな」とか「当店の趣旨に合わないのでお帰りください」とかは無いし、エヴリバディOKな、ウエルカムな雰囲気だったのです。解放感の極み。まさにゲイの楽園。

日本ではそういうのってないのかな……と思ってたのですが、どうしてどうして。僕の勉強不足でした。そこでは、あのゲイクルーズのときと同じように、ゴキゲンな音楽をBGMに、お酒を呑みながら、ココロもカラダも解放して、楽しい時間を過ごせます。隣にいる人に話しかければけっこう気さくにお話してくれるし、ノリがよいというか、明るくて開放的な雰囲気です。そういう「楽園」が、ちゃんと東京にもあるのです。しかも1つや2つではなさそう……着々と広がりつつあります。

プライドとか羞恥心とか、日常にまつわるヨロイを脱ぎ捨てて、心の壁(ATフィールド)を解放してみれば、きっと「楽園」は見えてきます。東京だけじゃなく、あなたの住む街の近くにも「楽園」はあると思います。そこにたどり着けるかどうかは、あなたの気持ち次第なのです。

とはいえ、意外とガイドがそれほどいない(けっこう口コミ情報って少ない)現状で、自分に最もフィットする「楽園」を探しあてるためにあちこちさまよい、放浪する人も多いんじゃないかな?と思います(友達にもそういう人、います)。僕はそれでいいと思います。納得いくまで、いろいろ行ってみたらいいと思うのです。

そうしてお気に入りの「楽園」が見つかったら、ハッピーな時間を過ごし、自分らしさを取り戻し、もしかしたら運命の相手を見つけたりもして、そして明日からまた元気にやっていきましょう!
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