エスニック料理/おすすめ中南米料理店

マテ茶が飲めるレストラン(2ページ目)

近年、“飲むサラダ”と称される、ラテンアメリカ生まれのマテ茶が脚光をあびている。そんなマテ茶をメニューにおく店が急増中。注目の2軒を紹介しよう。

佐藤 わか子

執筆者:佐藤 わか子

世界のおうちご飯ガイド

ブラジル料理 「レストランテ カリオカ」

シュラスコセット

シュラスコ食べ放題セット。カシスリキュールで割ったマテ茶カクテル、アイスマテ茶とともに

外苑前の駅から歩くこと1~2分という至便な場所に、マテ茶の本場であるブラジルの料理店「レストランテ カリオカ」はある。2008年2月のオープン以来、在日ブラジル人が、シュラスコに代表される母国の味を求めて足繁く通う店である。

壁一面をガラス張りにし、大きな鏡を巧みにとりいれた店内は、明るく開放感があり、初めてのひとでも入りやすい雰囲気。
ロースター

艶やかな焼き色に目を奪われ、芳しい香りに食指が動く

オープンキッチンを覗けば、大きなロースターで迫力ある肉塊が、なんとまあ艶よく焼かれていること! その様を眺めているだけでも、胃袋がぎゅっと反応してしまう。加えて、フレンドリーなスタッフの接客が心地よいこと。カリオカでは、胃袋が満たされるだけでなく、しばし日常を忘れ、陽気に食事を愉しめることうけあいだ。

ピッカーニャ

肉の中身はこの通りピンク色。ピッカーニャは噛みしめるごとに舌に吸いつくような旨みが広がる

ブラジル料理といえば、原住民であるカウボーイが食していたのが始まりだとされるシュラスコ(シュハスコ)がまず筆頭にあげられるだろう。同店では、パッサードと呼ばれる専門スタッフが長い串に刺した肉を持って客席をまわり、目の前で切り落としてくれる。

日本では“イチボ”と呼ばれる牛肉のピッカーニャをはじめ、牛ランプ肉、牛コブ肉ほか、豚肉、鶏肉、ソーセージなど9種類。どの肉もシュハスケイロ(シュラスコ職人)が調味し、最高の焼き加減を見極めて提供する。

客は好みの部位を頼み、好きな量だけ胃袋におさめるスタイルだ。岩塩を中心としたシンプルな味ゆえか、焼き加減が絶妙であるためか、一枚、もう一枚と、ついつい食が進んでしまう。

モーリョ・ビネグレッチ

モーリョ・ビナグレッチの心地よい酸味で肉がいくらでもオナカにおさまる

2種類のピーマン、トマト、玉ねぎ入りのさっぱりソース「モーリョ・ビナグレッチ」をたっぷりとかけるところも、一役かっているのだろう。

〆には、シナモンと砂糖で味つけされたパイナップルが供され、口腔内には爽快感が。レシピも食べ方もすべてブラジルの流儀に忠実であるところがまた惹きつけられる。

在日ブラジル人は、食前や食後に砂糖いりのホットマテ茶でひと息いれるのが常だという。この店を訪れたら、とことんまでブラジル流にこだわりたいもの。同店では、日本人向けにカシスリキュールで割ったマテ茶カクテルのほか、冷たいマテ茶も用意しているので、食前食後のみならず、食事中もマテ茶で口を潤してみてはいかがだろうか。

ブラジルには、シュラスコ以外にも美味しい料理がたくさんあることも付け加えておきたい。フェジョンと呼ばれる豆料理とガーリックライスは、ブラジル人のパワーの源。パステル(揚げパイ)、フェイジョアーダ(黒豆と豚肉の煮込み)も見逃せない。

最後に。実はこの店、元サッカー日本代表で活躍したラモス瑠偉氏がプロデュースする店である。ラモス氏は頻繁に料理をチェックしに来ているそうなので、サッカー好き、肉好きは要チェックだ!

「レストランテ カリオカ バイ ルイ・ラモス」
東京都港区北青山2-7-25神宮外苑ビル2F
TEL:03-5414-1010
営業時間:11:30~14:30L.O.  18:00~22:30L.O.
定休日:無休
地図:Yahoo!地図情報

オフィシャルHP:「レストランテ カリオカ バイ ルイ・ラモス」
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