5年後、後悔しない「クルマの賢い選び方」

車両価格だけにとらわれないで！

毎日の通勤や買い物、そして旅行などのレジャーで大活躍のマイカー。どんなクルマを買おうかと、カタログを見たり、自動車ディーラーに行って試乗したりする時が一番楽しいですよね。ところが、いざ購入という段階になると、「あちらの車種の方が気に入っているけど、やっぱり予算に合わないなぁ……」とか、「オプションをサービスしてくれてこの価格なので、こちらにしようか……」とか、ついついクルマ自体の価格に目が行ってしまいがちです。

けれども、クルマは一度購入したら、5年10年とある程度長く付き合うものです。金融商品や不動産といった「資産」と同様に、多角的な視点で捉える必要があります。単純に購入時点の価格だけで判断すると、思わぬ失敗なんてこともあるのです。ここでは、クルマ購入で損をしない３つのポイントを紹介します。

ガソリン代が維持費を大きく左右する

クルマを購入する際に忘れてならないのは、クルマの維持費です。車両本体価格200万円（排気量1.8リッター、重量1.2ｔ、実質燃費12km/リッター）のガソリン車を毎日通勤に利用し、9年間乗り続けた場合を例に、購入・維持費の費目別金額を算出してみました。クルマ購入・維持費の合計は約450万円で、その内訳は、購入費用219万円、維持費231万円です。クルマの購入費以上に維持費の方がかかるということがわかります。

さらに維持費について詳しくみると、ガソリン代の割合が最も多くなっています。従って、維持費でさらに注目しなければならないのは、燃費ということになります。燃費のよさでいえば、ハイブリッド車の右に出るものはありません。事例では、燃費12km/リッターのガソリン車を想定しましたが、例えば、ハイブリッド車の実質燃費を25km/リッターと仮定し、同じ条件でガソリン代を算出すると54万円となり、その差は58万5000円で半分以下に抑えることが可能です。

最近は、資源不足から原油価格が高騰し、ガソリン価格は上昇傾向にあります。ガソリン価格が上昇すればするほど燃費性能によるクルマの維持コストの差はさらに開きます。これからのクルマ選びでは、燃費性能の比較はますます重要になってくるでしょう。

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