子供の病気/扁桃腺炎・扁桃炎

扁桃炎の症状・原因・治療

扁桃炎は、口の奥の豆のような組織「扁桃」が炎症を起こす病気。よく「扁桃腺が腫れた」と言われますが、医学的にこの表現は誤りです。扁桃炎の症状・原因・治療について解説します。

この記事の担当ガイド

法律、経済など多くの資格をもつ現役のアレルギー・小児科医師

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扁桃炎の治療

ウイルスが原因の場合は、単純ヘルペスを除いて特効薬がありませんので、抗生剤を使用せずに、症状に応じた治療を行います。

単純ヘルペスの場合は、水疱瘡と同じ薬アシクロビル(ゾビラックス)、バラシクロビル(バルトレックス)などがあります。

EBウイルスが原因の場合は、「伝染性単核症」と言い、肝炎や肝臓が腫れたり、発熱が持続することがあります。

発熱に対しては、解熱剤、関節痛には痛み止めの内服および湿布薬などを使います。

扁桃炎の治療

細菌が原因なら抗生剤による治療が行われます

特に、細菌が原因になっている場合は、抗生剤を使用します。細菌にもっとも効果のある抗生剤を使用するために、綿棒でノドをこすってその綿棒を細菌を育てる培地という容器に入れて3日間ほど細菌を繁殖させます。

細菌の中でも、溶血性連鎖球菌(溶連菌)では、15分程度で判る迅速検査があります。
溶連菌感染症(急性咽頭炎・リウマチ熱)

溶連菌による扁桃炎の場合は、除菌が望ましいです。治療としてはペニシリン系抗生剤を10日間かセフェム系抗生剤を5日間使います。というのも溶連菌感染の合併症として、下記の3つがあります。

■急性糸球体腎炎
急に体むくみ、尿が出なくなったり、血尿や蛋白尿が出ます。塩分制限にして、安静にしくおく必要があります。

■アレルギー性紫斑病
下肢に打ってもいないので、出た出血班や関節痛、腹痛を起こす病気。原因不明ですが、一部溶連菌が関与しています。血管の炎症です。

■リウマチ熱
発熱と関節痛があって、湿疹や皮下に結節と言うしこりを触れる事もあります。心臓への影響が重大で、心臓そのもの炎症である心炎、心臓の中にある弁の異常を起こします。舞踏病と言って、字が下手になったり、歩きにくくなったり、箸がもてなくなります。

このような合併症を防ぐためには、抗生剤治療を溶連菌感染には望ましく、再発がある場合は、抗生剤を長期に、ペニシリン系抗生剤をなら10日間かセフェム系抗生剤を10日間を使用します。

ヘルペスの治療については、水疱瘡と似ていますので、水疱瘡の治療・予防を参考にしてください。

更新日:2011年01月25日

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