食と健康/健康レストラン・食ニュース (関東)

雑穀レストラン つぶつぶカフェ(2ページ目)

最近注目されている雑穀。その雑穀の魅力を引き出し、新しい感覚のメニューが楽しめる雑穀レストラン「つぶつぶカフェ」をお訪ねしてみました。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

素材の風味を活かす

つぶつぶ日替わりランチ
つぶつぶ日替わりランチは、雑穀ごはんと総菜3品、お味噌汁のセット
「つぶつぶカフェ」では、畑から直送の旬野菜と100%国内産無農薬・無化学肥料で栽培された雑穀を新感覚なスタイルで提供しています。

私がいただいたのは、「つぶつぶ日替わりランチ(1.050円)」。黒米入り玄米に、総菜3品(揚げ玄米ビーフンあんかけwithもちきびボール、車麩とゴボウの味噌煮、さつま芋のひじきマリネ)、お味噌汁のセットです。特徴的だなと思ったのは、車麩とゴボウの味噌煮や、お味噌汁は、他の自然食店などのお料理よりも塩味がしっかり効いていること。

「今は減塩ブームですが、どのお料理も薄味にしてしまうと、献立全体にメリハリがなく、また満足感も得られにくいのです。すると他にも何か食べたくなってしまう。必要なだけの塩は効かせたメニューをいれて、全体の中で調和させています」という坂野さん。

もう一つ特徴的なことは、砂糖等の甘味料は使わないこと。でも「つぶつぶカフェ」には、タルトやパフェなどのデザートがあります。どうやって作られているのでしょうか?

坂野「カラダを冷やす砂糖類は使いません。例えばカスタードクリームは、ヒエの粉をリンゴジュースで溶いて煮て作ります。ヒエの粉とリンゴの素材そのものの甘味を活かしているんですね。他にもナッツ類やドライフルーツなどを利用して、塩で素材の甘味を引き出しています。スイカに塩を加えて、素材そのものの甘味を引き立てる方法ですね。ビスケットやアイスクリームは、日本の伝統発酵甘味料の自家製甘酒で作ります。」

「つぶつぶカフェ」では、こうした日本の伝統的な食の知恵を、現代的なメニューにうまく展開していて、たいへん興味深いです。冷え性だけでなく便秘、肩こりなどの不調も、カラダの冷えから来ていることも多く見られます。ストレスでついつい甘いものが欲しくなることもありますが、食生活を見直して、あまり砂糖たっぷりのものをとらずに、食物繊維や他の栄養も豊富なナッツやドライフルーツなどの甘い食べ物で充足感を得るのは、いい方法ですね。

自分のカラダを信じて、命を信じて

粒粒shop
カフェの2Fは、雑穀、調味料などの食材、書籍等が購入できるshopになっています。
南 最近は、LOHAS提案雑誌『ソトコト』での執筆、またデトックスブームでマスコミに取り上げられることも多いのではありませんか?

坂野 「私たちの活動はスタート以来何も変わっていないのですが、確かにマスコミの方が、自然食というだけでなく、様々なとりあげ方をされるようになってきました。

食べ物には、カラダ本来の働きを高めてイキイキ輝かせてくれる力があります。ところが残念なことに、現代的な食事の多くは、カラダの働きを邪魔したり、こわしたりするものになっているんですね。そのカラダが喜ぶ『おいしさを楽しもう!』というのが未来食の提案です。

私たちは、これまで雑穀はどんなふうにカラダによいのか、なんてあまり説明してこなかったんですが、でも身内だけでわかっていても、伝わりにくいものですよね。最近は、今まで『未来食』や雑穀に関心のなかった方たちにも伝わりやすいように、メニューに説明を加えるなど、訴求方法も工夫しはじめました。

そのおかげが、何年も通い続ける常連のお客さまはもちろん、ビジネスランチの人や、遠くから訪ねてくださる方等、お客さまの層は様々です。『いるふぁ』では、さまざまなメンバーがかかわって『つぶつぶ』という情報誌を作ったり、セミナーの運営を手伝うなど活動に参加でき、自分自身を活かした働き方を見つける人もいます。春には、長野駅前のアイビースクエアにも『つぶつぶカフェ』をオープンする予定で、これからも日本全国に、つぶつぶの環を広げていきたいですね。」

食からピースアースな暮らしを考える市民団体「いるふぁ」では、セミナーや料理教室を開催しています。また97年から取り組んでいる雑穀の生産者と消費者をつなぐ「ライフシードキャンペーン」の一環として、現在「雑穀作付けサポーター2007年度分」を募集中です。
毎月6パック(年間72パック 42,000円 税・送料込み)
毎月3パック(年間36パック 21,000円 税・送料込み)
締め切りは、2006年5月20日。
詳しいお問い合わせは、「いるふぁ事務局」まで。
東京都新宿区弁天町143-5
tel 03-3203-2090  fax03-3203-2091

現在取材当時の「つぶつぶカフェ 東京店」は2006年8月27日をもって閉店され、新たに「つぶつぶつぶカフェ いるふぁ店」として、2006年9月4日よりオープン。新しいお店でも、2階では雑穀や自然食品、雑貨などの販売もされています。
「つぶつぶカフェ いるふぁ店」
東京都新宿区弁天町143-5
(大江戸線「牛込柳町」 駅徒歩5分/ 東西線 「早稲田」駅徒10分)
電話 03-3203-2093
営業時間12:00~17:00

■関連リンク
健康食を楽しむレストラン・宿(食と健康)
21世紀のつぶつぶ栄養食品 雑穀(食と健康)

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