コンサルタントで働く/コンサルタントの仕事

組織・人事統合のコンサル仕事内容公開(5ページ目)

組織・人事のコンサルティングというのは、どのような仕事をしているのか読者の方もなかなか想像しにくいと思います。今回はマーサーの井上さんにに、人事系ファームの仕事内容についてお伺いしました。

執筆者:大石 哲之

--なるほど。戦略系や、IT系のコンサルティングファームと組織・人事系のコンサルティングファームであるマーサーの違いはどういうところですか?

そうですね。戦略系のファームもM&Aの案件を手がけたりしていますし、組織設計などもコンサルティングしているので、そういう意味では競合になることもあります。

IT系のファームも、たとえば人事制度の設計が終わればそれをシステムに落とし込んだりするわけで、その点ではある程度競合するところもあるのではないでしょうか。

戦略系もIT系も徐々に業務のスコープを広げてきているので、マーサーのサービスラインとの違いは分かりづらくなってきているというのが感想です。しいて言えば、戦略系よりやや川下、IT系より川上のちょうど中間部分をやっているというイメージでしょうか。ただし、M&Aという分野では、特にその境界線が分からなくなりつつあります。

ただひとついえるのは、他のファームがどうかは分かりませんが、マーサーは単なる報告書を出して終わり--読み物をお渡しするだけと私は表現しているのですが、というコンサルティングは決して行いません。
コンサルティングが終わった後でも、人事制度は実際に運用されていくわけですし、クライアントの組織のなかで「生き続ける」具体的な手段や手立てを提供することに力点を置いています。このあたりがマーサーのひとつの特徴かなと思います。

--ありがとうございました。
次回は、コンサルタントになってみて、ギャップや苦労したことなどについて、本当のところを聞いてみたいと思います
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