ストレス/その他のストレス

勉強は大きなストレス?

勉強で脳が疲れてしまうと、心身に不調が現れやすいのは、万国共通ですが、出現する症状には、お国柄が出ることがあります。

中嶋 泰憲

執筆者:中嶋 泰憲

医師 / メンタルヘルスガイド

勉強疲れから出現する心身の症状にはお国柄が出る事があります
勉強疲れから出現する心身の症状にはお国柄が出る事があります
試験前のように、どうしても勉強しなくてはならない時は、なかなか辛いものがあると思います。勉強しなくてはいけないと分かっていても、他の事が気にかかって、勉強に集中できなかったり、頭痛、腹痛など体に症状が出ることも少なくありません。

勉強で脳が疲れた時に、心身に不調が生じるのは万国共通ですが、現れる症状には、お国柄が出ることがあります。世界の中でも、特に西アフリカの学生には、勉強で脳が疲れた時、特徴的な症状が出現する事が知られています。

心の症状の出現には、その人の属している社会や文化の影響が少なくないのです。今回は、社会や文化が心の病気に影響を与える例として、西アフリカの学生に見られる心の病気を紹介したいと思います。

勉強で疲れた時に現れる症状

勉強で疲れた時には次のような症状が、しばしば見られます。
  • 不眠
  • 集中力、記憶力の低下
  • 疲労感
  • 不安
  • 頭痛


  • ナイジェリアなど西アフリカの、勉強に疲れた学生には、上記の症状のほかに、以下のような、特徴的な症状が現れる事があり、脳が疲れているという意味で、脳神経衰弱症(原語は brain fag)と言う名前が付いています。 
  • 頭部、首筋に熱感を感じる
  • 目がかすんでしまい、本を読めなくなる
  • 頭皮の下を何かが這っているような感覚があり、本人はしばしば、呪われて何かが入っていると解釈している

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