文章:山口 由紀(All About「二世帯住宅で暮らす 」旧ガイド)
今回は、親との同居をスタートしたのですが、最終的に別居...という結論になってしまった実例をご紹介したいと思います。この実例は、完全同居の計画で設計されています。はたして、どのようなことが失敗の原因となったのでしょうか。子世帯ご主人に振り返って頂きました。三者の要望は充分に出しつくした満足の新居完成!
デザイナーズ物件のようにモダンで素敵な新居。新しい生活に期待して二世帯同居がスタートしました。 |
設計は、親戚の建築士が担当。計画段階で、土地の広さ・採光・通風や資金などの制約条件により、妥協しなくてはならない点はいくつかありましたが、施主であるAさんご夫婦やお母様も、それぞれご自分の希望を充分に伝えられたと満足しつつ、建築計画は進んでいきます。最終的な新居の間取りは、
- 1階 玄関+寝室2つ+風呂
- 2階 LDK
- 3階 予備室
そして数ヵ月後、無事にデザイナーズ物件のようにモダンで素敵な新居が完成しました。完成時は、大満足だったとAさんは当時を振り返ります。お姑さんと同居の経験があるお母様も、お嫁さんとは仲良く楽しく暮らしていけると、誰もが新しい生活に期待して同居がスタートしました。
しかし、大満足でスタートしたはずの同居でしたが、実際に生活を始めてみると...次ページではその内容をみていきましょう。