ぎっくり腰/ぎっくり腰予防・解消法・体操・ストレッチ

いつから、どんな方法で?ぎっくり腰回復エクササイズ(2ページ目)

突然強い痛みに襲われるぎっくり腰。あまりの痛さに、体を動かすことが怖くなってしまう人が多いようですが、安静期間を長く取りすぎるのもよくないようです。時期を見て少しずつエクササイズやストレッチを始めることで、回復が早まるという報告もあります。簡単にできるゆったり体操をご紹介します。

檜垣 暁子

執筆者:檜垣 暁子

カイロプラクティック理学士 / 肩こり・腰痛ガイド

運動するとぎっくり腰回復が早まるのはなぜ?

ぎっくり腰と運動、安静についての研究はされていますが、もちろん必ずしも運動で回復が早まるとは言い切れません。しかし、長い日数、横になった状態が続くと、体を支えるために必要な筋肉が弱化し始め、体を動かさないことによる、血行不良も招きます。骨の強さには、適度な運動による振動が必要なため、この振動を絶たれた状態では、骨も弱くなってしまうといった心配も出てくるのです。

この点を考えると、炎症期が過ぎて痛みが軽減された時期に、軽い体操を始めた人の腰痛が改善されたという話は、うなずけるかもしれません。そこで、痛みが軽減された人を対象に、簡単な体操をご紹介しましょう。腰周辺の筋肉に刺激を入れることで、血流の回復を図ります。

ぎっくり腰回復を目指すゆったり体操

ぎっくり腰の痛みが軽減された頃、少しずつ体を動かすことに慣れさせるための体操です。痛みがひどい人、体を動かすことで症状が悪化する人は、無理をしないで下さい。体操を行うときは、腰を意識して、ゆっくりと動かしていきます。ぎっくり腰の後は、うまく力が入らなかったり、リラックスできなかったりすることがありますので、様子を見ながら進めて下さい。
 
手の位置はなるべく肩の真下に置いた方が、肩への負担が少なく安定しやすいです

手の位置はなるべく肩の真下に置いた方が、肩への負担が少なく安定しやすいです

1. 体が安定するような場所で行いますが、ベッドの上などクッション性がある場合、不安定になりやすいので避けたほうが良いでしょう。

まず、四つんばい姿勢になり、首のつらくないポジションへ顔を向けておきます。背中から腰部を天井方向へ持ち上げるようにゆっくりと動かします。気持ちよく背中が伸びる感覚が得られたら、5秒間キープします。

動かす際に筋肉のコリが強い人は、少し痛みを感じるかもしれません。不快な痛みでなければ、動かしていくうちに緩和させる場合が多いです

動かす際に筋肉のコリが強い人は、少し痛みを感じるかもしれません。不快な痛みでなければ、動かしていくうちに緩和させる場合が多いです

2. お腹を床方向へ近づけるようにゆっくりと動かし、腰部が反り気味になるポーズをとります。腰背部がこり固まっている人は、最初は動かしにくいかもしれませんので、無理のないようにして下さい。5秒間キープしたら、「1」「2」を数回繰り返しましょう。

この体操は、背骨の関節を動かすため、ぎっくり腰の後では、動かし始めが少し痛んだり、違和感が出たりするかもしれません。動かしていくうちに、痛みが緩和されていく場合は、続けていくことで効果が出ると思います。体操が気持ちよく感じられない場合は、無理をせず中止して下さい。
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