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咬むとぶつかる被せ物! そのうち慣れる?

歯をセラミックや金属などで被せた場合、咬み合せたときに、被せた歯が強く当たるいわゆる「高い」状態になることがあります。ちょっとぐらい高くてもそのうち慣れるものなのでしょうか? ガイドが解説します。

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歯のお悩みを読者目線で分かりやすく解説する現役歯科医師

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歯をセラミックや金属などで被せた場合、咬み合せたときに、被せた歯が強く当たるいわゆる「高い」状態になることがあります。ちょっとぐらい高くてもそのうち慣れるものなのでしょうか? 臨床の現場で良く見られる3つのケースについてガイドが解説します。

そもそも被せ物はなぜ高く作ってあるのか?

歯を被せるとき
被せものは、わざと高さを少し高めに作ってあり、それを調整してピッタリの高さにあわせるようになっている
歯に被せ物を作る場合、最終調整は、実際の口の中で行なわれます。歯にちょうど良い咬み合わせを作るためには、「低い状態のものを高く合わせる」ことは、一部作り直しに近い操作が必要になります。

そこで「高い状態のものを低く調整」して、高い部分を削って合わせ、調整時間が少なくなるようにしています。したがって、基本的には被せ物は、調整前では僅かに他の歯よりも強く当たる「高い」状態になっていることが一般的です。

ケース1 初めのうちだけ高く感じる場合

臨床では比較的多く見られます。病院で被せたときは、高く感じていたのが、次の日にはまったく気にならなくなった…。こんな経験をされた方も多いと思います。高さが適正でも高く感じる場合は次のようなときに良く起こります。
  • 仮歯が入っていなかった場合
    それまで咬む力が伝わっていなかった歯に、咬み合わせの力がかかると一時的に高く感じることがあります.

  • 歯が無い部分に咬み合わせができた場合
    歯を抜いた後、しばらくそのままになっていた場合など、咬み合わせの感触がそれまで無かった部分に、ブリッジなどを入れると一時的に高く感じることがあります。

  • 調整段階での刷り込み
    ほとんどの被せ物は、口の中で高い状態から調整を始めるので、調整を何度も繰り返し行なっていくうちに、適正な高さになっても、それまでの感触がよみがえって、高いと感じてしまうことがあります。

歯はガッチリと骨に固定されているわけではなく僅かにクッション効果があります。このため多少の違和感であれば、短期間で吸収されます。適正に調整されていて、短時間で慣れる場合にはそれほど心配はいりません。

クッション効果については、「歯が指で動いたら…これって正常?」をご覧ください。

ケース2 どんなに削っても高く感じる場合

極めてまれなケースです。適正な高さであっても高く感じるだけでなく、上下の歯が触れるだけで高いと感じ、上下の歯が咬めなくなるまで削るとやっと満足するというケースです。

病院で作るものは全て高さが「高い」状態で入れられるものだと深い思い込みがあり、少しでも歯と歯がぶつかると過敏な反応を示すことが多かったりします。

しかし、このような極端に高さの低い被せ物を入れることは、将来的にさまざまな問題を引き起こします。新たに被せるたびに咬み合わせの低い被せ物を入れていくと、自然に歯が磨り減る以上の速度で、上下の歯の高さがなくなってしまいます。

顎に負担がかかるだけでなく、さまざまな歯のトラブルの原因になったり、口元が歳をとったように、見えるようになることもあります。

ケース3 高くても気にしない場合

逆に病院で作る物は、初めは高いので当たっているが、しばらくすると、慣れるものだと思い込んでしまっているときには、このようなことが起こります。

新しい被せものを作って1週間たっても、違和感や高い感じがする場合は、明らかに高さが適正よりも高い状態になっている場合があります。いつか慣れると思っていると、被せた歯に咬み合わせの負担が強くかかり、痛みが出たり、歯にダメージを与えてしまうこともあります。

次のページは、「被せるときに正しい高さを伝えるポイント」です。

更新日:2006年11月28日

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