キャリアプラン/キャリアプランの書き方

キャリア戦略とモチベーションの関係

在りたい姿(理想の姿)と今の姿(現実の姿)のギャップを掴むことが戦略(アクションプラン)策定への第一歩です。目標の具体化は、モチベーションを高く長く保つ上で一番重要なことです。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド

キャリア戦略とは何か

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理想の姿と現実の姿のギャップをつかむことが大事
ビジョン(自分のありたい姿)を具体的なゴールに置き換えることができれば、次は戦略の策定となります。在りたい姿(理想の姿)と今の姿(現実の姿)のギャップをつかむことが第一歩です。

10年後の理想の姿、中間地点の5年後、さらに3年後と前倒しでイメージしていきます。「戦略」とは平たくいえば、「アクションプラン」(行動計画)のことです。

今から3年後の理想の姿に辿り着くにはどういう実績が必要か、どういう能力を構築しないといけないか、そのためには日頃どんなことをしないといけないかということになります。日常行動の仕組み化・習慣化といえます。

このような戦略的な発想をする象徴的なリーダーとして、日産自動車のCEO
であるカルロス・ゴーン氏は次のように戦略について語っています。

「戦略とは明日何をするかである」

再生請負人として日産自動車のトップに就任した際、事業再生プランを掲げ、機能横断型のチームを作り、中長期的な目標を掲げ、結果として予定よりも早く達成に導いたのでした。

その際、ゴーン氏は社員に対し目標を全て数値化せよという号令を出しました。これまでの日産自動車の曖昧だったものを一掃し、具体的なアクションプランと行動そのものを求めたのです。中長期目標の実現のために、3年後、1年後、3ヶ月後、1ヶ月後、1週間後と前倒しで考えていくと最終的には上記の言葉に凝縮されるという意味です。

側近の方から話を聞いたのですが、トップとしての率先垂範、本当にセブンイレブン(朝7時に出社し、夜11時に退社される)とのことで、誰よりも猛烈に働くプロとしての姿勢を見るにつけ、周りも働かざるを得ないとのことでした。退路を断ち遠大な目標の実現のため、明日何をするかまで前倒しで落とし込むことは相当の覚悟がなければできません。
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