介護・福祉業界の給与レベルの現実
介護労働安定センターの「事業所における介護労働実態調査結果」(平成16年12月調査)によると、介護職の平均所定賃金は月収207500円。各種手当てを含めた実賃金は22万5400円。年収にすると、300~350万円ぐらいでしょうか(ボーナス年間3カ月として宮下が試算)。この調査の回答者総数は12,088人。「雇用形態別労働者数割合」は、正社員52.8%、非正社員41.5%。「性・年齢階級別労働者数割合」を見ると、40歳代が最も多く23.7%、50歳代22.7%、30歳代21.0%。つまり、30歳代以上が7割近く。半数は正社員で、しかもこの年齢層でこの給与……。
勤続10年以上でも他業界の大卒者初任給程度の給与水準とは、どう考えてもひどすぎる |
30歳代以上ということは、つまり、大卒ならおよそ10年以上、高卒であればおよそ15年以上の勤続です。それでも、他業界の大卒初任給程度しかない給与水準。
これが介護業界の現実です。福祉業界はもっと低いかもしれません。
次は「なぜこうも給与が低いのか?」