キャリアプラン/キャリアプラン事例

佐々木かをり社長のスーパー手帳術(3ページ目)

有名女性起業家・佐々木かをり社長は、2社の社長を兼務しながら、2人の子供を育てるスーパー・ワーキングマザー。彼女の手帳術を支えているのが、10年愛用しているフランス製「手帳」だ!

執筆者:角田 正隆

ベストな手帳を求めて

ギブ&ギブンの発想―自分が動く、世界が変わる
ギブ&ギブンの発想―自分が動く、世界が変わる』佐々木 かをり (著)

佐々木さんは96年に現在の手帳に出会ったが、それまでの試行錯誤の期間は、かなり長かったようだ。

学生時代は、毎年夏に罫線のみ小型のノート帳を買い求め、手が空いた時間にオリジナルの手帳を制作していた。連絡先も1冊の手帳に集約するため、電話番号もすべて書き写した。

その後、フリー通訳者として活躍していた80年代の後半、来日した研修インストラクターから聞いた「ファイロファックス」を何年か使った。1枚に1日のスケジュールを書くリフィルを海外出張の際に購入していたという。これ以外にも多くの手帳を試したが、どこか使い勝手の悪さを感じていた。


ワークスタイルの変化と手帳の関係


現在の手帳スタイルを確立したのは、佐々木さんがユニカルの経営に集中し始めた93年以降のことだった。それまで『ニュースステーション』のリポーターとして、突発的な事件に予定が大きく左右されたが、社長業はミーティングや出張などを計画的にスケジューリングする必要があった。

またこの時期、第一子の誕生や「国際女性ビジネス会議」の開催、著書の出版など、業務の過密度と複雑度が増してきている。その結果、バイブルサイズの「ファイロファックス」よりも、さらに大きな書き込みスペースがほしくなる。そこで95年、A4デスクタイプのスケジュール帳を使い始めた。時間単位が15分と細かいのも気に入った。

アクションプランナー
アクションプランナー やっと出会った手帳だった
グループウェアがなかった時代、A4デスクタイプのスケジュール帳は、大手企業の秘書室などで主に使われていた。多忙なエグゼクティブのために、秘書が出張先までの「ひかり○○○号」といった交通手段や、「○号車・○○席・禁煙」などの指定座席ナンバーといった細かい情報を書き込み、エグゼクティブはそれをハンディサイズの手帳に転記していた。秘書経験のあるガイドも、以前ずいぶんお世話(?)になった記憶がある。このタイプの手帳は、カバーが厚手の革張りであるなど、かなりヘビーな作りだったりする。

たくさん書き込めるが、持ち運びには適さない。外出・出張が多い佐々木さんにとってそれが最大のネックだった。

そんなとき海外出張中に出会ったのが、B5とA5の中間サイズで、バックにすんなり入る糸綴じタイプの手帳だった。以来、毎年海外で購入し、愛用していた。


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