ジョギング・マラソン/健康とジョギング・マラソン

漢方の「未病」理論でマラソンレース対策(3ページ目)

中医学や漢方の「未病」を治す「治未病」の考え方をマラソンに応用すると、疲労や消耗を減らすことができます。日ごろの生活上でも何かとお役に立ちます。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド

ピーキングも「治未病」的に考える

食事をおろそかにしてはいけない。食事は薬だ。右のお粥は漢方薬にも使うハスの実入り
食事をおろそかにしてはいけない。食事は薬だ。右のお粥は漢方薬にも使うハスの実入り
レースに向けてレース時に最高の体調にもっていくことをピーキングと呼びます。ピーキングも治未病といっていいでしょう。しかし、単に「体調を最高の状態にもっていく」ではあいまいで、どのように対策をとっていいのかがわかりにくいと思います。「治未病」として考えた場合は、現状がどのような状態であり、予想される「病気」状態がどのようなものかを念頭に置いて対策を考えることになるので具体的な対策が取れます。

いつも脱水気味になる人なら、もっとからだに水分を蓄えられるような食事や漢方薬を用いる方法が考えられます。エネルギー不足に悩む人はもっとカロリーを取れるように、食事と消化を考えればいいでしょう。けいれんを起こすとかふらふらしてくるというような人はカリウムや鉄分などの不足が考えられるかもしれません。

単に感覚的な体調だけを高めるだけでは、自覚していない不足部分がレース中に露呈してしまいます。

「治未病」はあらゆる局面に応用できる

「治未病」という考え方は、栄養やサプリメント、漢方薬の摘要分野に限りません。

走っていれば体の特定部分が疲労してくることがあります。それが分かっていれば、その機能を強化しておくことも「治未病」的考え方です。平地ではなんなく走れても下り坂に弱くて予定しているレースに下り坂があるなら、下り坂に強くなるようにトレーニングをしておく。これも「治未病」的な考え方です。備えあれば憂い無し、敵を知り己を知れば百戦して危うからずといった先人の教えも「治未病」の考え方です。これはビジネスの社会でも政治でも学問でも遊びでも通用することでしょう。日々の自分の健康保持に応用できることはもちろんです。

マラソンに取り組んでいて合理的に記録を伸ばそうとすると、健康になって仕事もできるようになる。マラソンが不健康なスポーツであること以外はいいことづくめです。ただ、マラソンを完走したときの達成感や走っているときの爽快感など、多少の非健康要素には替えられない魅力をマラソンは持っていますが。


小江戸川越マラソン 募集始まる

奈良マラソンと共に今年始まるマラソンとして注目している「小江戸川越マラソン2010」(11月28日(日)開催、距離はハーフ、10km)の募集が、いよいよ2010年8月20日(金)10時より始まりました。

都心から便がいいこと(東武東上線、西武新宿線、JR埼京線、JR川越線、東京メトロ有楽町線の乗り入れ)とテレビでも度々紹介されている観光の目玉「蔵造りの街並み」がコースになっているということで、人気が高まること必至です。ただ、開催決定が急に決まり事前PR期間がごく短期間(正式発表は8月10日)だったことがあり、募集開始後数時間で締切なんていうことはないのではないかというような気がします。あなたもぜひ、小江戸川越マラソン2010へどうぞ。



<関連リンク>
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