ジョギング・マラソン/ランニングシューズ、ウェア、グッズ紹介・選び方

注目トレイルラングッズ-パック・ウエア(3ページ目)

トレイルラン専用パックには、トレランならではの工夫がいっぱい。ちょっと見には気がつかない細かい点にも、各メーカーの威信をかけたこだわりがつまっています。ウエアも新素材を取り入れた快適新商品が登場です。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド

通気性抜群のトレランパックドイター アドベンチャーライト10

ドイター アドベンチャーライト10¥7,350、重量=490g、容量=10L
ドイター アドベンチャーライト10¥7,350、重量=490g、容量=10L
容量を減らして絞るとこんな具合。くさび形になる
容量を減らして絞るとこんな具合。くさび形になる
チューブは肩口から。ジッパーは指をひっかければ開閉できる
チューブは肩口から。ジッパーは指をひっかければ開閉できる
背中の中央にストリームラインがあり熱と湿気を放散する
背中の中央にストリームラインがあり熱と湿気を放散する
ドイターからもトレラン用のニューモデルが出ました。トレランに必須の基本的な機能はすべて備えており、使い勝手、背負いやすさも優秀です。

ドイター製品は伝統的に通気性能のアップに注力しており、通気性のよいパックが多いのですが、この製品も強力な通気性能を持っています。背面を見ると、縦に大きなくぼみがあります。これが空気の通り道となり最も蒸れやすい背中の熱も汗もかなり逃してくれます。背に当たる両サイドの生地も粗めのメッシュで横への通気性を上げています。

他社製品に比べると背面素材はやや硬めで、背中との隙間も作っていることから、一部のパックのような背中にピタリと張り付くというような背負い心地ではないですが、適度に分散加重されています。特に背の両サイドに縦にウレタンパッドがあることが、パックの横ずれを防ぐとともに、脊柱にパックを接触させず両サイドから脊柱を保護しています。張りつく感じがいいか、肌との間にスペースがあったほうがいいかは、ランナーの発汗量や好き嫌いで評価が分かれるでしょう。ショルダーベルトはさらに粗いメッシュ素材で軽量化にも寄与しています。汗かきの方、夏季のトレランには絶好でしょう。

コンプレッションは外部のコードでおこないます。上部と下部では閉め幅が異なっており、下部の方がよくコンプレッションできる構造になっています。これによって収容物が少ないときにパックをくさび形に保って重心を高め、背負いやすくしているというわけです。

このシリーズには、がさばる着替えを持って走らなければならないとき用に20Lのモデルもあります。基本的に同じ機能ですが、コンプレッションシステムはコードではなくサイドに取りつけられたV字ベルト式を採っています。

リザーバーからのチューブはショルダーベルトの肩口を通します。ジッパーの引き手には大きめの柔軟性を備えたリングが取り付けられており、急いでいるとき、手のかじかんでいるときなどの開閉を助けます。
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