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石川遼プロも使用!ツアー・イシュー発売へ(2ページ目)

ギアマニアの間で、話題のシャフト、「ダイナミックゴールド ツアー・イシュー」が、いよいよ12月から限定発売。石川遼プロも実使用する高精度アイアンシャフトを紹介します。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

ツアー・イシュー、その中身は?

「ツアー・イシュー」をセットで購入するともらえるオリジナルキャップ。こうした特典も嬉しい
アメリカでも、日本でも、これまで「ダイナミックゴールド」を使用していた多くのツアープロが、この「ツアー・イシュー」にスイッチしているといいます。裏を返せば、シャフトの性格に違いがなくスイッチしやすいということ。セット間重量の差が小さいこと(±0.5g以内)以外は、通常の「ダイナミックゴールド」と変わらないのです。

ここまで書いてみて、「限定品のツアー・イシューの重量公差が小さいなら、そもそも通常のダイナミックゴールドの重量はどうなってるんだ? そもそも重量公差とはなんだ?」と感じられた方も多いのではないでしょうか?

重量公差とは、本来、設計値に対しての個体差の許容範囲を定めたもの。「ツアー・イシュー」の場合、通常のS200フレックスのカット前重量は129gと設定されており±0.5gということなので、128.5g~129.5gの範囲に収まっているということになります。ということは、通常の「ダイナミックゴールド」には、それ以上の個体差による重量の差が存在するということに。「ダイナミックゴールド」が発売されて早29年。性能はもとより、製品の精度の高さで多くのゴルファーに愛され続けた「ダイナミックゴールド」も、現代においては重量誤差の大きいシャフトの代表格となっています。

ご存知のない方にはショッキングな話ですが、誤差は重量にとどまりません。シャフトの中には、方向によって硬さが変わったり、真っ直ぐではなく少し曲がっていたりするものもあります。真円度とも呼ばれていますが、シャフトの断面が綺麗な円を描いていない場合もあります。曲がったり、円が綺麗でない場合、シャフトだけでコロコロ転がすとスムーズに転がらないのです。同心円状に同じ硬さでなくてはならないと定めたゴルフルールにも抵触しそうな微妙な問題です。シャフトも工業製品である以上、こうした誤差が存在する場合もあるのですが、「ダイナミックゴールド」では特にこうした傾向が多いといわれているようです。

もっとも、流通量が他のシャフトに比べ多いこと、対象ユーザーの多くがこうした差異に厳しい上級ゴルファーであるため、指摘される機会も多いことは割り引いて考えないとフェアでない気がします。

>>ゴルフクラブの精度とは?>>
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