DTM・デジタルレコーディング/レコーディング・制作ノウハウ

PCMレコーダーの本命、EDIROL R-09HR登場(3ページ目)

Rolandが先日、記者発表を行い、人気のリニアPCMレコーダー、R-09の後継となるR-09HRを発表しました。24bit/96kHzに対応するとともに、さまざまな機能が強化されたレコーダーに進化しています。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

リモコン操作により使い勝手が大きく向上


EDIROL R-09HR
標準で付属するリモコンでR-09HRをコントロールできる
ところで、このR-09HRで追加された新機能で、ほかのメーカーが出していなかったユニークな機能がリモコンです。

高品質な音で録音できるだけに、機材そのもののスイッチを操作する音が大きなノイズとなって入るのが気になるところですが、リモコン操作ができるようになったことで、そうしたノイズの心配もないし、スイッチを操作することで、設定位置がズレてしまうような心配もなくなりました。


EDIROL R-09HR
オプションのカバーなどを追加することで、マイクスタンドに取り付けて高い位置から狙うこともできる
また、R-09HRを高い位置に取り付けて録音することで、オーケストラの音をキレイに拾ったり、グランドピアノの音をリアルにレコーディングすることができるのですが、手が届かない位置であっても、リモコンであれば難なく操作できるというメリットもあります。


AGCやリミッター、ローカット機能も搭載


EDIROL R-09HR
液晶パネルと本体背面のスイッチでリミッターやローカットなどの設定が行える
ところで、リニアPCMレコーダーが、会議録音用などのICレコーダーと大きく異なる点の一つに音量設定があります。ICレコーダーの場合、音量は自動的に調整されるので、簡単で便利ですが、小さい音も大きい音も同程度の音量になってしまうため、音楽には向いていません。

それに対しリニアPCMレコーダーでは、音量を手動で設定するようになっているのですが、突然大きな音が入ると、レベルオーバーして、ノイズになってしまうリスクがあります。そこで、R-09HRにはリミッター機能というものが搭載されており、これをオンにしておけば、突然の過大音量が来ても大丈夫です。また、ICレコーダーのように自動音量調整をするAGC(Auto Gain Control)という機能も実装されているので、さまざまな使い方が可能です。

さらにローカットといって、非常に低い音をカットする機能も用意されています。
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