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【新製品レポート】Reason2.5が登場 ボコーダーってどんなもの?(2ページ目)

統合型ソフトシンセのReasonが2.5にVerUPし、さらに強力になりました。その目玉機能のひとつがボコーダー。今回はこの機能にフォーカスを当てて、ボコーダーがどんなものかを紹介します。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

■Reason 2.5になり、エフェクトモジュールが追加

2.5になって変わったのは、単にモジュールが追加されただけで、抜本的な機能に違いはないし、シンセサイザそのものは追加されていません。では何が追加されたのかというと、主にエフェクトです。具体的には

●複雑なアルゴリズムを持ったプロフェッショナルステレオリバーブユニット、RV7000
●強力なイコライジング機能を持つ512バンドボコーダー、BV512
●テープサーチュレーションから破壊的サウンドまでこなすディストーション、Scream 4
●サウンドがさらに分厚く、太くなるユニゾンエフェクター、UN-16
●オーディオ用 マネージャー&スプリッター、Spider Audio
●CV/GATE用マネージャー&スプリッター、Spider CV


の計6つです。全部を紹介していると、かなり長くなってしまうので、ここではそのうちのひとつ、ボコーダーのBV512にフォーカスを当ててみたいと思います。


ボコーダーという楽器をみなさんはご存知でしょうか?ボコーダーによって出されるサウンドは80年代を代表するテクノサウンドの要素のひとつで、YMOなどでも結構使われていた音です。ボコーダー=Vocoderはシンセのサウンドをボイス(ボーカル)でモジュレーションするというもの。つまり、まさに機械がしゃべっているというか歌っているようなサウンドを作り出す機材です。

最近では、ボコーダー機能を持ったコンパクトなシンセサイザ、microKORGなどが話題になっていますが、そのボコーダーのかなり強力なものがReasonに搭載されたのです。


まあ、ソフトウェアとして登場したボコーダーはこれがはじめてというわけではありません。実際、これまでもいろいろなボコーダーがあり、VSTのプラグインなどでもいくつかがあります。でも、やはりReasonに搭載されたというのは、ボコーダーの仕組みを知るうえでも大きなポイントでしょう。これは、どのようにつないで、どう使うのでしょうか。

まずひとつお伝えしておくべきことがあります。それはBV512はソフトシンセではなく、エフェクトであるということです。従来のソフトウェア・ボコーダーの中にはシンセとして登場したものと、エフェクトとして登場したものがありましたが、どちらかというとエフェクトとしてのものが多く、Reasonもそのひとつでした。
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