分野別オススメ世界遺産ベスト5
ここからは、ガイドがオススメする世界遺産を分野別に紹介しよう。ガイド自身訪ねたことがある世界遺産を中心に選び、未訪問の世界遺産については実際訪ねた友人や関係者の話から「それはすごいに決まってる!」と確信が得られたものだけを選出した。気分的なものもあるし、バランスなども考えているので、あまり正確性は重視していない。
究極の絶景 ベスト5:ずば抜けた景観を見せる世界遺産
ギアナ高地の名を持つカナイマのエンジェルフォール
- ニューカレドニアのラグーン:リーフの多様性とその生態系(フランス、自然遺産)
- ラポニアンエリア(スウェーデン、複合遺産)
- イエローストーン国立公園(アメリカ、自然遺産)
- カナイマ国立公園(ベネズエラ、自然遺産)
- ロス・グラシアレス(アルゼンチン、自然遺産)
景色の美しさということでこの5件を選出してみた。ビーチでは「天国にいちばん近い島」ニューカレドニア、オーロラと氷河やタイガが楽しめる北欧のラポニアンエリア、世界初の国立公園で世界有数の山岳風景を誇るイエローストーン、「最後の秘境」と呼ばれるギアナ高地のテーブルマウンテンで有名なカナイマ、そして青い氷河が轟音とともに崩れ去るロス・グラシアレス、いずれも他に類を見ない絶景だ。
生命の神秘 ベスト5:動植物に触れ合える世界遺産
セレンゲティのヌーの群れ
- タスマニア原生地域(オーストラリア、複合遺産)
- セレンゲティ国立公園(タンザニア、自然遺産)
- ココ島国立公園(コスタリカ、自然遺産)
- ガラパゴス諸島(エクアドル、自然遺産)
- 中央アマゾン保全地域群(ブラジル、自然遺産)
全世界遺産中でももっとも多くの登録基準を満たす(中国の泰山と並ぶ7つ)キング・オブ・世界遺産=タスマニアはタスマニアデビルをはじめとする固有種の宝庫。セレンゲティはいわずと知れたサバンナの王国で、特にヌーの大移動「グレイト・ミグレーション」は生物界随一のビッグイベントだ。『ジュラシック・パーク』のモデルといわれるココ島は魚の楽園、ガラパゴス諸島はダーウィンで知られ、アマゾンは世界最大のジャングルだ。
奇跡の瞬間 ベスト5:偉大な瞬間をすごせる世界遺産
チチェン・イッツァの天文台カラコル ©牧哲雄
早朝、立ち込めた霧が一気に去っていきなり姿を現す神秘の世界遺産がティカルとマチュピチュ。イグアスの滝では満月の夜、滝にかかる虹を見ることができ、伝説ではこの虹には命を蘇らせる力があり、見た者に幸運をもたらすという。毎年2回、日の出の光が神殿を通って神々を照らすのがアブシンベルの「サン・フェスティバル」。チチェン・イッツァには、春分と秋分の日、羽を持つ蛇の神ククルカンが舞い降りる。
神々の光臨 ベスト5:偉大な宗教建造物
バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂と和解の道
そこにいるだけで不可思議で神秘な空気に触れられるのが「聖地」。バチカンはカトリックの総本山、エルサレムはユダヤ&キリスト&イスラム3教の聖地、ラサはチベット仏教の聖地として、いまも生きている世界遺産だ。かつて仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の聖地として栄え、驚異的な彫刻を残すのがエローラ。世界一有名な世界遺産ピラミッドは、有名ながらいまだ謎だらけ。