建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

様々な床レベルが生みだす豊かな空間[1.8M幅の家]

東京下町の商店街の細長い土地に建った狭小住宅。地下1階、地上3階、内壁は黒色という個性的なこの家には、狭さをものともしない住みやすさのための秀逸なアイデアが凝らされていました。

執筆者:川畑 博哉

東京の下町に残る昔ながらの商店街の一角。古びた味わいのレトロな商店に左右を挟まれるようにして、夫婦2人とペットが暮らす家が建っています。敷地は間口3m弱、奥行き11m強という、いわゆる「ウナギの寝床」といわれる狭小地。家の内側は両手を広げた1.8mしかないという厳しい条件でありながらも、ここには楽しく住むための様々な工夫が凝らされていました。

スッキリしたガラスのファサード


写真をクリックすると次の写真に進みます
外観
1. 正面のスチールサッシュは特注で、2階と3階が幅1.8m高さ2.3m、ロフト階が幅m1.8高さ1.4m。
2. 玄関は家の前面から90cmほど奥まっている。庇のような天井は杉板張り。


この家は間口が2.3m、奥行きが約10m、高さが9.8mという、巨大な本を立てたような印象の建物です。外観はコンクリート造のように見えますが、最上階にロフトを載せた鉄骨の3階建てです。正面は間口いっぱいのガラス窓でスッキリした印象にデザインされています。2階と3階は横に開き、ロフト階は下に開いて室内に風を通します。

◆建築家プロフィールと建築データ


  • 1
  • 2
  • 3
  • 5
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます