建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

ひとつ屋根の下に家族が集う[MIZ48]

東京の武蔵野の面影を残す自然豊かな環境のなかに、“ひとつ屋根の下で集う家族”をテーマにした住宅が完成しました。家の奥行きが48フィートというところから[MIZ48]と名付けられたこの家には、生活を楽しむ仕掛けがいくつも散りばめられていました。

執筆者:川畑 博哉

JR中央線の最寄り駅から15分ほど歩くと、武蔵野の風景を忍ばせる鎮守の森や、欅の大木が残る屋敷林が現れます。都市部にありながら大きな空が眺められるという願ってもない環境に、個性的な外観の家が建っています。南北に48フィートの奥行きをもつこの家には、家族のライフスタイルに合わせた「生活を楽しむ仕掛け」が用意されていました。

船に見立てた外観


写真をクリックすると次の写真に進みます
外観
1. 外壁はガルバリウム鋼板。中庭を挟んで南北に部屋が振り分けられている。
2. ガレージと玄関アプローチ。
3. アプローチの扉と玄関の間には中庭がある。
4. 玄関ポーチには木のベンチが据え付けられている。


この家の外観は「周辺の緑に浮かぶ船」に見立てています。正面は車2台が停まるガレージと玄関アプローチ。「深海」を連想させる濃紺のタイル張りの壁の奥に控えていたのは、アオハダが植えられた2坪の中庭です。連続するスギの格子と柱を見ながら枕木風のスロープに足を進めると、玄関脇にイルカをデザインしたステンドグラスが嵌め込まれた丸窓が見えてきます。ここにもダイビングが趣味という建て主ご夫妻を象徴する「海」のイメージが待っていました。

◆建築家プロフィールと建築データ


  • 1
  • 2
  • 3
  • 5
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます