面倒な分、メリットも多い!? 自治会・町内会役員を楽しむコツ

ついに回ってきた自治会・町内会役員の役割。「面倒だけど、持ち回り制だから仕方ない……」なんて思うかもしれませんが、実はやったからこそわかることや、享受できるメリットも多いんです。そんな役員という仕事について、複数の経験者の話を元に、All About編集部が紹介します。

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よりよい地域にするために…。自治会・町内会役員の仕事

自治会・町内会とは、その地域に住む人々が自主的に形成する組織。会によって違いはありますが、行政との橋渡し役となるほか、お祭りのようなイベントの運営や防災活動、地域のお知らせなどの印刷や配布、地域の課題に対する議論など、その地域をよりよくするべく、さまざまな活動を行っています。

その中で、役員の重要な仕事のひとつとなるのが、情報の共有。行政からの伝達事項や、地域が抱える課題に取り組んで決定した事柄などを、住民へ知らせることです。

ゴミの問題などから防犯・防災といった面まで、生活していく上ではさまざまな情報が必要なもの。それらを共有することで、より快適で安全な生活を守ることができます。役員が回ってきた際は落胆するのではなく、自分たちを含めた地域住民の暮らしのためと前向きに考え、無理のない範囲で活動したいですね。

人々が集まったコミュニティには、ルールや秩序、そして相互扶助が必要。それらの助けとなるのも、自治会・町内会の役割のひとつです。

会報やイベント告知など、地域の情報を確実に伝えるには？

役員の大切な仕事となる情報共有の方法はさまざま。区や市から届くお知らせや会報を回覧板で回したり、イベント告知のプリントを掲示板に掲げたりといった形がとられています。

回覧板や掲示板による閲覧は、手間が少ないのがメリット。ただし、ひと目見ただけでは忘れられてしまうことも多いので、しっかり伝えたいこと、検討して欲しいこと、多くの人に参加して欲しいことなどは、プリントにして各戸に配るのがよいでしょう。これなら手元に残るので、家族全員に見てもらいやすくもなります。

また、情報共有は役員同士にも大切なもの。役員会での議題は事前にプリントし、役員に配布しておけば、月1回程度の限られた時間を有効に使えるはず。さらに、会議の議事録は次期以降の役員のためにも、印刷後にファイリングし、しっかりと保管することが必要です。

このように、自治会役員の仕事に印刷が絡むことは意外に多いもの。自治体・町内会で所有するプリンターを買い換える場合は、印刷コストが抑えられるタイプを選ぶのがオススメです。

情報共有のためにプリンターを有効に活用するには＞＞

プリントの配布にも、回覧板は便利。「各戸で1枚ずつお取りの上、ご検討ください」などのメッセージを入れて挟み込めば、ポスティングするよりも手軽に配れます。

経験者に聞く！自治会役員をやってよかったと思うこと

最後に、実際に役員経験をもつ方へ聞いた、やってよかったと思うことをご紹介しましょう。

ひとつは「知見が広がる」ということ。ただそこで暮らすのではなく、自治会・町内会の役割や運営の方法を理解できたのは、その方にはメリットと思えたそうです。また、「自分たちの住むところを、自分たちで守るという意識が高まった」のもよかったことのひとつだとか。

そして最も多かったのは、「地域で横のつながりができた」という声です。ただ住んでいるときよりも、役員同士はもちろん、住民との交流も深められたのだそう。もし引っ越してきたばかりならなおさら、手っ取り早く近隣住民と知り合えるチャンスです。特に子育て中の方なら、近所に住む人の顔がわかっていることがいかに安心か、よく理解されていることでしょう。

近年、自治会・町内会に対して不要論が唱えられることもありますが、決してそうとは言えません。「災害時に自治会が指揮を執ったことで、混乱が抑えられた」など、重要視する声も多いもの。こうした万一の際にしっかり機能できるのも、日常的に活動しているからではないでしょうか。