ごとう ももかず
泌尿器科学、排尿機能、神経泌尿器科学専門。高齢者の排尿障害、尿失禁の診断・治療、神経因性膀胱、排尿障害におけるQOLなどの多くの研究実績を元に、腎臓・膀胱・尿路の病気に関する情報を解説します。
前立腺がんの原因・メカニズム
前立腺がんが起こる詳しい仕組みはよく分かっていませんが、男性ホルモンが関係していることは確か。80歳以上の7割前後がかかっていると言われています。近年はPSAという腫瘍マーカーが判定に役立つことから、早期発見できるようになりました。
前立腺がんの症状・診断
前立腺がんの初期には、まったく症状が現れないのが特徴。検査では、PSA検査、超音波検査、直腸診を必ず行います。これらのうち1つでも異常が認められると生検を行い、がんかどうかを確定します。がんがみつかれば進行度を確認し、治療方針を決めます。
前立腺肥大症の原因・メカニズム
前立腺肥大は、男性特有の器官である前立腺の組織中にできる良性腫瘍。肥大のために膀胱の出口付近の尿道が圧迫されることで通過障害が起きます。頻尿や尿意切迫、排尿障害などさまざまな症状を伴うのが前立腺肥大症です。
前立腺肥大症の症状・診断
前立腺肥大症の症状は、排尿が困難になる「排尿症状」と、頻尿などの「蓄尿症状」とに大別されます。主な症状と診断法について具体的に解説します。
前立腺肥大症の治療法・予防法
前立腺肥大症の治療は、薬物療法と手術療法に大別されます。薬物療法では、α1遮断薬や抗コリン薬などを症状に応じて用います。手術療法では、先端に電気メスのついた内視鏡を尿道から挿入し、肥大した箇所を削り取る方法が標準的です。
膀胱炎・尿道炎の原因・メカニズム
尿道口から侵入した細菌が膀胱内で炎症を起こして発症する膀胱炎は、女性に多い病気。一方で細菌が尿道に侵入して炎症を起こす尿道炎は、比較的男性に多い病気です。原因と仕組みを詳しく解説しましょう。
膀胱炎・尿道炎の症状・診断
膀胱炎の典型的な症状は、排尿後の痛みと頻尿と尿の濁りの3つ。尿道炎は排尿時の痛みと膿の2症状が特徴です。膀胱炎も尿道炎も診断には尿検査と細菌の培養検査を行います。
膀胱炎・尿道炎の治療法・予防法
膀胱炎も尿道炎も治療の原則は抗生物質による薬物療法です。慢性膀胱炎の場合には、元となる基礎疾患を治療することが先決です。膀胱炎は排尿を我慢せず、局所を清潔に保つことで予防できます。尿道炎はみだりな性交渉を避けることが予防につながります。
腎盂腎炎の原因・メカニズム
細菌が尿道を経て膀胱の中に入り、尿管を逆流して腎盂に入り、炎症を起こす感染症、「腎盂腎炎(じんうじんえん)」。一般的に「腎盂炎」と呼ばれることもあります。原因と病気が起こるメカニズムを解説します。
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