膀胱炎の治療法 

膀胱炎も尿道炎も、抗生物質の内服で治療するのが原則

膀胱炎も尿道炎も、抗生物質の内服で治療するのが原則

膀胱炎治療は基本的に薬物療法。通常の急性膀胱炎は処方された抗菌薬を飲めば3~5日で完治します。慢性膀胱炎の場合は元となる基礎疾患の治療が先決です。

■抗生物質の内服

急性膀胱炎治療の原則は適切な抗生物質の内服。しかし最近は薬への耐性を持つ細菌が増えているので、新しい抗生物質を長期に使うのは耐性菌が発生するリスクから勧められないと考えられています。

軽い急性膀胱炎の場合は、水分を多目に摂って尿量を増やすことで、膀胱の中の細菌を洗い流すのが効果的。

急性膀胱炎は放っておいても自然に治りますが、抗生物質を使えばより早く確実に治ります。急性膀胱炎が慢性化することはまれです。

■基礎疾患の根治
慢性膀胱炎治療は、それを引き起こす原因となる基礎疾患をきちんと治すことが大切。基礎疾患の症状に応じた薬物治療や手術などを行う必要があります。

間質性膀胱炎には内服薬が効かないので、特殊な薬を膀胱に注入したり、膀胱に生理的食塩水を充満させて5分程度放置してから抜く「水圧拡張」という治療法を使ったりして対処します。

膀胱炎の予防法 

■排尿を我慢しない
排尿を我慢すると膀胱内に細菌が繁殖しやすくなるため、特に膀胱炎になりやすい人は尿意を感じたらすぐトイレに行くよう心がけることが大切です。

■局所を清潔にする
膀胱炎は大腸菌の感染によって起こるのが一般的なので、局所の清潔を保つように心がけることも効果的。排便後は前から後ろに拭くようにし、尿道に大腸菌が触れるリスクを少しでも減らすようにしましょう。

性交渉時には細菌が感染しやすくなるので、万一細菌が尿道に侵入しても尿で洗い流せるよう、特に膀胱炎になりやすく女性は、事後に必ず排尿するように努めましょう。

尿道炎の治療法

淋菌性の場合、処方された抗菌薬を飲めば7日ほどで治ります。7日を過ぎても改善が見られい場合は非淋菌性の合併を疑い、そのための治療を行います。

■薬物治療

淋菌性尿道炎、非淋菌性尿道炎ともに、治療の原則は薬物治療。それぞれの細菌に効果のある抗生物質を投与すれば治ります。

急性膀胱炎の項で説明したように耐性菌が増えているので、主治医に適切な抗生物質を選択してもらう必要があります。

■治療時の要点
尿道炎は性行為によって感染します。男性には自覚症状がありますが、女性の場合は通常、膣の中で炎症を起こすため明快な自覚症状がないのが特徴。

女性の場合は知らないうちに症状が重篤になることがあるので、医療現場では男性を尿道炎と診断した場合、必ずパートナーの女性も婦人科を受診するように勧めます。性感染症で大切なのは繰り返さないことだからです。

膀胱炎の予防法 

■みだりな性交渉を避ける
尿道炎は性交渉を通じて感染することが多いため、不特定多数との性交渉を避けることが一番。性交渉の際にコンドームを着用する心がけも大切です。
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